須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

木曜 麗しき酒

 午後1時半起床。曇り。うどん、ナットウ、冷水、トースト1、牛乳、紅茶。小笠原君からメール。梱包4。

 7時、宅配便無事到着。箱からビニール袋で被われた黒みがかった一升瓶がど〜ん、と出て来た。どうだ、この酒を見よ!という感じ。静かなる、ど〜ん、という感じ。寡黙であるが譲らぬところは断固譲らぬ印象。なんか頼もしいではないか。東京は福生、〈田村酒造場〉の純米吟醸「嘉泉」の特別限定品「田むら/山酒4号」である。鉄人28号ではない。「田むら/山酒4号」である。福生というと自分は、米軍基地、『限りなく透明に近いブルー』、ドラッグ、乱交、逮捕、破滅といった乱暴、野蛮なイメージしか蓄積してこなかったのであり、かような好ましき飲み物を産んでいる麗しき土地であったとは今日まで知らずに生きてきたのである。と、深く不明を恥じいるワタクシ。手元にあった稲垣眞美現代日本酒名鑑』を覗くとちゃんと紹介されている。知る人ぞ知る銘酒であるらしい。

 9時、トースト2、焼き芋少、紅茶にて第二食。ゴミだしに外へ出ると細かい雪。玄関ホールでストレッチ。今日の気温、0・3〜5・0℃。1時〜3時、酒。白老牛切り落し焼肉、ダイコンサラダ、山漬けサケ(焼き魚)、ダイコンおろしいり湯豆冨、鶏ゴボウすりみ汁、目玉焼き、イカ塩辛、米飯少、酒冷やで二合弱、玄米茶と煎茶。「嘉泉 田むら」で陶然となる。これは辛口、味に芯のあるいい酒なり。ビンボウ人でも豊かな気分のなるのぉ。ゆっくり飲むとしよう。書見少。午前6時就寝。