◎『北方ジャーナル』2026年10月号発売中。
http://hoppojournal.sapolog.com/e508241.html
〇スガの連載「よいどれブンガク夜話」第201夜めは、松本清張『帝銀事件の謎』13――「これらの復員者の中に帝銀犯人がいた」であります。
《平沢貞通を犯人にすることによって世紀の残虐事件は終止符を打った》と清張が述べる帝銀事件の最大の謎、それは使用された毒物が何であったのかという問題。
《警視庁が、これらの復員者の中に帝銀犯人がいた、と当初考えていたのは当然である》という、その捜査方針のそもそもの取っ掛かりは、未遂事件で犯人が残していった「松井蔚名刺」の元々の出処である医学博士松井蔚その人だった。彼は大戦中、七三一部隊の兄弟機関である南方防疫給水班に所属、シンガポールやスマトラなどで防疫衛生の指導などやっていた経歴の持ち主であり、警視庁が旧軍の復員者の中に帝銀犯人がいるのではと当初考えていたのは自然の流れだった。それがなぜ平沢貞通が犯人となって死刑囚となったのか。清張の「疑問への情熱」に引き入れられながら、ちょこっと書いてます。
挿絵は笹木桃氏。雑誌表紙絵は鈴木翁二氏。
『北方ジャーナル』は道内大手書店、セイコーマート、Amazonなどで購入できます。
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〇蘇我すが子さんの連載エッセイ「古本屋女房の古本的日常」その153回目は「タイムトラベルはラベンダーで」であります。
連日最高気温30℃前後が続いて今日もほとんど茹でダコ状態の古本屋女房、スーパーまでの買い物道中で、気つけ薬代わりになるのが花の芳香。塀の隙間のライラック、ハマナス、今の時期ならラベンダーなど。そのラベンダーの香りから、筒井康隆原作「時をかける少女」を映像化したNHK「少年ドラマシリーズ」の「タイム・トラベラー」(脚本:石山透)を思い出す。
「現実にどこかで起きた世にも不思議な出来事」を語る城達也のナレーションからの導入部が「ミステリーゾーン」、はたまた「ウルトラQ」などと同様のサスペンス感を漂わせ、少年ドラマシリーズ独特のほの暗い画面とあいまってドキドキ、ヒロイン芳山和子と未来人ケン・ソゴルとの淡い恋も、歴史の整合性を守るため「なかったこと」にされる最終回の喪失感が印象的だった。
このドラマからラベンダーに特別な思いを抱いた中高生は少なくなかったのでは?と振り返るすが子さん、以前、友人から庭で咲いたというラベンダーの花束をたくさんもらったことがあり、綿棒の空きケースに乾燥させたラベンダーの花弁と茎を敷いて、道で拾った薔薇の形の松ぼっくりや薔薇のつぼみを入れて保存、20年経った今でも蓋をとるとラベンダーがほのかに香るという。
タイムリープでもタイムスリップでもタイムトラベルでもかまわないけど、ほんのちょっとでも「タイム・トラベラー」を観ていたあの頃に戻れたらいいなあ。私の足も腰もちゃんと動いていたもの。若いってすごい。と溜息のすが子さんです。
『北方ジャーナル』は道内大手書店、セイコーマート、Amazonなどで購入できます。
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◎俳句誌『鬣TATEGAMI』第100号(2026年8月29日発行の最新号)に拙句が掲載されております。巻末近くの「TATEGAMI集」(投稿欄 選考:外山一機 吉野わとすん)に5句と選評が載っています。
「須賀章雅の句は金子兜太の句のオマージュだろう」(外山一機 評)とのご指摘のままの、孤島の裸足のマラソンのジャズの晩夏のさるすべりの愛の鮫の雪の湖の俳句です。
当該号の特集は[特集 全部読む!「風の花冠文庫」] [特集 鬣TATEGAMI・一〇〇号年譜Ⅰ] 。創刊百号記念号。読み応えの堂々168頁。
◎俳句誌『鬣TATEGAMI』第99号(最新号100号の一つ前の2026年5月30日発行の号)に拙句を載せて頂いておりました。巻末近くの「TATEGAMI集」(投稿欄 選考:外山一機 吉野わとすん)に4句と選評が載っています。
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着ぶくれて猫とわけあう昼の酒
雪割りてウォトカで洗う詩人の墓
涅槃西風酒なめてねむる猫のひげ
ただ酔えよ地球の記憶なくすまで
当該号の特集は[特集第24回鬣TATEGAMI俳句賞] [特集『上田玄全句集』] [特集 句集『燃えるキリン』井口時男] 。「鬣」サイトのバックナンバーコーナーはトップページの左下にあります。「鬣」のサイトからも読めます。太っ腹です。
https://tategaminokai.sakura.ne.jp/
◎俳句誌『鬣TATEGAMI』第98号(最新号の2026年2月23日発行の号)に拙句が掲載されております。巻末近くの「TATEGAMI集」(投稿欄 選考:外山一機 吉野わとすん)に4句と選評が載っています。去年今年と地獄とカードと餅と奇術師と餅と雪とゲームと餅と遁走するユキウサギの句です。
https://tategaminokai.sakura.ne.jp/