須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 北24条にて

 午後3時起床。第一書庫にて注文書探索。2ヶ梱包。うどん、ナットウ、冷水、トースト1、牛乳、カフェオレにて第一食。薫風書林佐々木氏とメールやりとり。

 6時半、バタバタして髭をあたる時間なく(シェーバーを所持していないのである)、常に増してムサクルシイ顔で外出。地下鉄で北十二条。7時5分、シャッターの半分閉まった弘南堂着。佐々木氏はすでに来ている。庄一夫人の運転するクルマに送られ北二十四条へ。屋号は忘れたが昔、北二十一条に店を開いていた頃によく行った居酒屋〈はせがわ〉の後に出来たらしい店へ。月曜なのにけっこうな混み用。組合史についての話し合いと懐旧談と業界話(これはほとんどスガ担当)をしながら飲む。自分はビール1と燗酒6合か7合、佐々木氏はビール大量と焼酎ロック2(であったか)。刺身いろいろ、エビ汁、サラダ、野菜天麩羅、イカ丸焼き、焼き魚、焼鳥などの他に締めに寿司まで食べて、どうぞご遠慮なく、という庄一氏の好意に甘え、佐々木氏と二人、くいくい、かっぽかっぽ飲みまくったので、最後に庄一氏の元へ運ばれてきた精算書には居酒屋で三人で飲んだとは思えぬ、あらら、悪かったなあ、こりゃあ、という数字が記されていた。いつか自分もお返しができる身分になりたい、生きているうちに、と願いながらも、酒も食い物もヨカッタので今度は市英堂さんにご馳走になろう、と図々しく思ったことであった。それにしても、やや心配そうな様子の組合史編集員庄一氏と、自信なさげに苦渋の表情を浮かべいたであろう執筆担当者のスガが話している横で、特に責任のない佐々木氏が実に愉快そうに飲んでいるのは羨ましかった。

 11時半過ぎ、地下鉄で哀愁の南平岸へ(真駒内石山堂番頭杉村氏の模倣)。〈Maxvalu〉にて買い物。グレープフルーツ・ジュース、ジャガ薯2、札幌市ゴミ袋5L1パック、計434円。「十月になるとホント寂しいよな、年々ますます哀しいよな」と佐々木氏と語り合いながら、零時半過ぎ帰宅。本日の気温、6・4〜10・7℃。玄米茶と紅茶。意地汚く酒3Lパックを卓上に用意したが結局飲まず。書見少。午前4時近く就寝。