須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 組合新年会

 交換会は休んで午後2時半起床。うどん、ナットウ、冷水、ホットミルク、カフェオレにて第一食。

 夜7時から新年会。ススキノで降り、地下街からエスカレーターで地上へ。一昨年夏に論創社I氏と待ち合わせたリッチモンドホテルの隣の栗山K林酒造経営という〈S番蔵〉。参加人数多く、ざっと三十人ほど。南陽堂秀了君、吉成君と札幌古書組合史の話を少し。吉成君はもう担当分を提出したそうで、あとは自分の原稿待ちとあって、ちょっと焦燥感。酒は瓶ビールと小林酒造の清酒二種。決して幹事さんに責任はなけれども、である、料理の味はよいのだが、品数少なく、どれもボリューム不足の感あり。ことに鍋の後に入れる蕎麦の量の少なさは寂しかった。四、五口啜ればなくなる浅草薮蕎麦での哀しい体験を思い出してしまったのである。ちゃんとした板前さんがいるようなので、この上品な盛りつけ方と量の加減は、そのせいなのかもしれないが、と思ってみる。と、いいながら、向かいの札幌ブックスさんが病み上がりで体調不良、斜め向かいの理事長は周囲との話にお忙しく、箸を伸ばす人がいないのをいいことに、目前の刺身盛り合わせウン人前かの三分の二ほどは、自分が食べてしまったのだが。最後30分は、店側に瓶ビールを飲み尽くされると恐れを抱かせてしまったのか、ピッチャーでのビール配給になった。

 庄一氏に二次会を誘われ、〈酒房びって〉に案内する。薫風書林氏も一緒。話題は組足史須賀担当分の件、マスコミにも報じられていた昼間の札幌組合に出品された乃木大将書簡のことなど。自分は燗酒五合、薫風氏はビールかぽかぽ、庄一氏はウーロン茶。肴はおでん、とコンニャクのタラコ和えなど。二時間ほどいたが、予想外の値段になってしまい庄一氏には申し訳なし。
 〈Maxvalu〉で買物して零時頃帰宅。