須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 就職を頼む

 午後1時半起床。最近どうよ、と訊ねると、売れまへぇん、お金ありまへぇん、いいことありまへぇん、と普段ぼやいている薫風書林がいつのまにかもう一軒店を出しているという夢を見た。一軒は人文社会科学系、もう一軒は文学書専門であって、自分は、店員として雇って下さい、と泣きついて就職を頼むが薫風書林は、うーん、検討してみます、と答える。また別な夢では無数の小さな羽虫が飛び廻る竜巻状態(まくなぎというらしいが)の中に巻き込まれ全身総毛立ち、ぎゃあ、と叫んだところで一応目が醒めたがまだ赤黄色い砂塵のようなものの廻転は続いているのが薄闇の中に見えた。昨昼、区民センターで貰ってきたのだが恐ろしくてまだ中を覗けないでいる『住いの虫たち 増補版』というパンフレットと、昨夜、モンゴルの首都ウランバートル郊外でちょっと屋外に出ていた間に眼球にハエの卵を産みつけられた気の毒な人について、頼みもしないのに妻が教えてくれて、やっぱり朝青龍とか強い筈だわよね、こういう国で育ったんだから、こういう所行ってみたい、キミ?と質問されたせいかもしれないと推測。

 寒。現在、−7℃。窓ガラスの表面が氷模様。トースト2クリームチーズ、ミニ餡パン、牛乳、カフェオレ、紅茶にて第一食。

 今日も注文がない。すぐにまたこうなるとは思ってはいたがやはりサミシイものだ。日記書き。11時、おろし入り湯豆腐、トラウトサーモン味噌漬け、鶏背肉醤油焼き、目玉焼き、米飯、玄米茶、板チョコアイスにて第二食。よくやく受注あり。オルコット『昔気質の一少女』角文。 今日の気温、−7・3〜−3・8℃。1時半〜3時、入浴。日記。発泡酒1本飲んで午前8時近く就寝。