須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 焼肉、カラオケ、狐

 午後3時起床。秋分の日。起床時は晴れていたが次第に曇り空に。FM『浜松アーカイブス三昧』でビーチボーイズ荒井由実

 4時、うどん、ナットウ、冷水、胡麻食トースト2。事業部会計T氏から、一昨日の特選市支払いについて返信。昨年までとは金券の扱いがずいぶん違っているのに、いささか驚いたが、あらためて先日送られて来ていた特選市の案内を見てみると、延べ勘については一切記載なし。

 本日の気温、9・8〜18・7℃。6時45分出。雨の中、傘さして南平岸駅。地下鉄で北12条駅へ。車中、藤島隆『貸本屋独立社とその系譜』。カバー折り返しに記してある装丁者名見ると、『北方ジャーナル』にも書いていた砂澤チニタさん(ビッキ氏ご令嬢)と知って、ほぉ〜。北12条駅から外に出ると、曇ってはいるが雨は降っておらず、道路も濡れていないのでちょっと驚く。札幌も広いものなり。15分遅刻して薫風書林前に到着。車内で待っていたじゃんく太田父子と、薫風佐々木父娘の4人に合流。今夜は遙か東京にいるソルボンヌK子さんの好意で飲み会。見慣れぬ新築マンションが立ち並ぶ、すっかり様変わりした樽川通りを歩いて、北大正門向かいに今年開店したという焼肉店〈味覚園〉へ。満員のため10分ほど待たされている間に辺りをきょろきょろやって調査。店内に貼られたポスターによると北見の肉卸業者経営の店の由。飲み物は薫風氏と須賀は90分飲み放題1500円、じゃんくさん他3人はソフトドリンク飲み放題500円をチョイス。自分はビールとハイボール2杯ずつ飲んで、七輪の炭火で焼く熟成肉やホルモンを堪能。鍋で出て来た煮込み一人前350円は他店の5、6人前にも相当する分量で感激。余裕が出来たら妻と来ようと密かに思うが一生その機会は訪れないであろう。肉も旨いが、メモしておきたくなる業界話も聞けて得をした。気のせいかビールの味はイマイチであったが、サービスの北見ハッカ飴も相当量ゲットしたことだし、何よりも出費ゼロなので満足、満足。

 二次会は新川の〈キャッツアイ〉でカラオケ。ウィスキー水割りダブル3.4杯。薫風書林令嬢アユミちゃんが歌う横で、薫風佐々木氏とじゃんく太田さんの若かりし時代についてインタビュー。自分と違って女性に恵まれた青春であったようだ。ああ、わが青春に悔いあり。精算時、周りを眺めると、零時過ぎのゲームコーナーには、親に連れられた幼稚園か小学校ぐらいの子供の姿が目につく。じゃんくさんのクルマで送られ南平岸へ。途中、あ!狐だ、と太田氏と佐々木氏が声をあげる。後ろの席にいた自分は見逃したが、狐がじゃんく車の失踪する道路の行く手を横切ったらしい。一昨夜に妻から近所の横断歩道を渡る狐を見たとの話を聞いたばかり。推測するところ、かなりの数の狐が札幌市内、人家のそばを住処としているのではないか。零時半過ぎ帰宅。紅茶飲んで就床。少書見。安部公房。1時過ぎ就寝。今日からまた断酒だ。