須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 Maxvalu、郵便局、太宰本

 午後1時半起床。牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水。2時半、<Maxvalu>へ。マヨネーズ、食パン、ナットウ、セロテープ、便座カバー、計538円調達。店内入口カドの元のラメーン屋さん跡がNPO経営のお焼き屋になっていた。味は期待できないが値段1ヶ50円というのは好感が持てる。郵便局で振替口座から8050円おろし、EXPACKケース購入し帰宅。妻は岩内の実家へ。

 受注、太宰治『春の枯葉』。神保町のご同業からのご注文。昨年大市に委託出品したうち自分で落札したもの。ほかに同叢書の船橋聖一の本ともう一冊付きで。入札用目録にも掲載しておいたのだが、札を入れていたのはウチだけだった。発行は伊藤整の親友で左川ちかの実兄である川崎昇がやっていた札幌の川崎書店。昭和23年12月15日初版発行の粗末な装幀の新書判。表紙に川崎書店名作選書3とあるが奥付では名作選書4となっている。収録作は「ヴィヨンの妻」「春の枯葉」「男女同権」「父」。126頁。定価60円。同タイトルで鎌倉書房版のものもあるが、この版の同書は、今回売れたこの本が昨年11月から日本の古本屋で(おそらくネット全体でも)掲載されていた唯一ものだったと思う。

 5時、トースト1、ミニあんパン1、サザエのお焼き1、紅茶。第一書庫で本探索。小笠原君とメールやりとり。編集部で考えたという連載タイトルがいろいろ示される。「須賀章雅のブンガク裏街道」「須賀章雅のブンガク夜話」「須賀章雅のよいどれブンガク夜話」「古書店主・須賀章雅の北海道ブンガク徘徊録」「古書店主・須賀章雅のブンガク裏街道」「古書店主・須賀章雅の瘋癲スガ日記」「古書店主・須賀章雅の瘋癲ガースー日記」「古書店主・須賀章雅のスガ亭日乗」「古書店主・須賀章雅のガースー亭日乗」「古書店主・須賀章雅が行く! 北海道ブンガク裏街道」「古書店主・須賀章雅が行くブンガクの細道」

 梱包。9時、妻から定時連絡。10時、冷やご飯湯漬け、ポークソーセージ、ナットウ、お焼き、紅茶。梱包。3時、ザツガミを出しに外へ。月見をしようと思っていたのに月は隠れていた。日記。5時半、ダイコン煮付け、蒸し鶏肉、茹で卵、モヤシとワカメのサラダ、燗酒二合、紅茶。午前8時半就寝。