須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 引っ越し手伝い4

 8時45分起床。うどん、冷水、エクレア、温牛乳、カフェオレ、紅茶。
 地下鉄でススキノ。11時、◎◎屋着。普通サイズ美術本を運搬し並べる。2時、持参オニギリ2、持参冷水、配給Pボトルお茶にて昼食。大型本を運搬、脚立で棚の上に横積み。6時終了。バイト代7千円頂く。
 同フロアーにある北海道画廊さん経営の<あづかり画廊>を見学。お茶を御馳走になりながら社長さんからお話を聴く。一種の経営哲学で勉強になる。もしかすると社長も自分が店舗をやっていた時代にけっこう読んだ、F氏やK氏の本の愛読者なのかなとも思った。当時の須雅屋ではいささかも取り入れなかったが、つまりスマイルである。かっこ良く云うと顔施ということになろうか。あらゆる商売に共通、通用する道理である。いずれにしろ云うは易く、行うは難し。そして実際に成功されて現に盛業中なのだから(生意気な云い方かもしれないが)大したものだ。スゴイことだ思う。他をつぶさに観た分けではないけれど、おそらく札幌、すなわち北海道ナンバー1の力のある画廊だろう。ひとつ、ある人ついての相談を受けるが、簡単なことのようで、自分の立場ではどうもこれは難しい。それにその人も変わりようがないような気もするし......。無欲で正直でいい人なのだけれども態度から誤解をされやすいところがあるのだ。「札幌の古本屋さんで愛想のいい人って誰?」と問われ、うーむ、と返答に窮す。しかし、新古書店ではない正統古本屋(旧来、少数派でもいいのだが正統と一応云っておく、お客さんの目からはあちらが正統だろうけどさ)の店主はあんまり愛想がよいのもお客の方でも本を選んだり、何も買わずに店を出たりする時などの対応に困るということもあろうし、また経験から云って、その方の人格によるのだけれど、お客と親しくなり過ぎると後々様々な問題が誘発される原因にもなりかねないのである。それは◯◯◯◯君を見てもよく分かること。ねえ、◯◯◯◯君。自分の親しい知人で画廊にも古本屋にも勤めた経験を持つ或る女性はこうコメントしている。「画廊に来る人より古本屋に来る人の方が絶対ずっと多いよ、ヘンな人」。
 南平岸駅構内八百屋さんでコカブ100円、<Maxvalu>にてナットウ、モヤシ、鶏砂肝唐揚げ50%引き、鶏卵、白鹿カップ1、クッキングホイル、計569円調達、7時過ぎ、激しい雪の中を帰宅。18時現在、雪、−1・8℃(最低−2・1℃、1・5℃)、湿度92%。GS往復し、灯油15・03リットル1457円確保。受注、『バースト』2冊。入浴。牛スネ肉とキャベツ煮込み、目玉焼、砂肝唐揚げ、ゆでモヤシ胡麻だれ和え、カブ浅漬け、燗酒1、ウィスキー水割り2、玄米茶。<Maxvalu>の入口入ったところにあった洋菓子屋が消滅していた。キビシイもんだな。書見。2時半就寝。