須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 滅びゆく者たちの黄昏

 午後2時半起床。うどん、ナットウ、冷水、食パン1、クリームチーズ、レーズン、牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水にて第一食。

 札幌に来ている◯◯書店さんに電話。小笠原氏から電話。4時過ぎ、郵便局で冊子1ヶ発送、地下鉄で薄野駅。◯◯さんと落ち合い〈焼鳥じゃんぼ〉へ案内。マスターはまだモップで床掃除の最中だった。◯◯さんとの酒席は5年前の秋以来。あの時はさんざんな目に遭い、今回は自分としてもやらなければならないこともあるので放置しておこうかな、とも思ったが、一応声をかけてもらっているうちが花であるかもなぁ、とのこのこ性懲りもなく出て来てしまった次第。ビールと日本酒。お通しはホワイトアスパラ、モズク酢、ジャコおろし和え。◯◯さん、壁に貼ってある参院選候補者のチラシを見て「こいつ大キライ!」とか、出された酒に口をつけるや「マズイ!」(自分には美味しかったが)、とかすぐに口走るのでヒヤヒヤする。今度、こういう機会がある時は広い店を選ぼうと反省。キンドルを買ったそうで「頁捲る感じとか云ってるけどあれはウソだぞ」と評するのを、カネあんだなあ、けっこう、と内的独白しながら聞く。「もうこれから古本屋は滅びるのみだな。こないだ東京行った時、中◯市の連中と飲んだんだけど、どこさも持っていきようもない最低の人間が最後に就いてる仕事が古本屋なんだ、と云ってやったらみんなシーンとなってさ、省みて思い当たるフシがあるんだべな、みんなきっと」、と相変わらず◯◯節健在。「神田に店出した◎◎に、どう見ても、売れてなそうな店なんで、もう古本屋やめた方がいい、って云ってやったんだ、そしたらその後、顔合わせても口きかなくなってさぁ」「それは店をやめろということじゃなくて古本屋をやめろってことですか?」「そう」「それじゃ嫌われますよ、死ねって云ってるのと同じでしょ」などという会話をする。7時で◯◯さんは娘さんの元へ。ご馳走になり、なおかつカンパを戴いたので残ってもう1杯飲む。さらに三宅マスターから2杯サービスされる。マスターから、昨年1月の詩と音楽のイベントでドラムを叩いていたベッキイさんに紹介される。さきほど女性が店に入って来た時、「この店、若いネエちゃんも来るんだな」と◯◯さんが相好を崩していたその彼女がベッキイさんだった。若いのに似合わず、作家では山口瞳、音楽ではジャコ・パストリアスについて熱心に語るベッキイさんの話をジャコのおろし和えを食しながら聞く。自転車で帰って行ったが無事だったろうか。〈じゃんぼ〉のトワレが新しくなり、画期的にキレイになっており、これはまことに慶賀すべきことであった。

 南平岸Maxvalu〉でモヤシ2、ベストプライスうどん、テッシュP、トイレP、レジ袋、三角コーナー水切り、チュウブワサビ、同ショウガ、計1019円購入。10時帰宅。本日の気温15・7〜29・3℃。紅茶と冷水で水分を摂りつつ W杯ニュースをネットで見て、午前3時近く就寝。