須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 引っ越し手伝い1

 8時45分起床。6時現在、雪、−4・5℃(最低−5・4℃、最高−1・7℃)、湿度92%。餅入り牛スネスープ、ナットウ、オニギリ1、トースト1、冷水、ミニ餡パン1、温牛乳、カフェオレ、紅茶。
 9時40分出。封書一通ポスト投函。地下鉄でススキノ。◯◯ビル古本◎◎屋に10時15分着。今日から同じ二階の20メーター先への引っ越しを手伝う。

 新しい店舗、内装仕立てのホヤホヤであり奇麗で快適なのはいいのだが、広さは今までの七割ほど、平面図的には「卍」という文字の中の、左上から右下へと描かれる線のような変則的形で甚だ使い勝手が悪そう。今日はまず美術展覧会カタログと大型美術本を移動。紐で素早く括るのが苦手なのでそのまま手に持てる分を何十度も往復して運ぶ。

 途中、用を足しに入ると共同トイレの床があまりに汚れているので見るに見かねて(液体を踏んだ人が廊下を歩いての結果を想像しちゃうと)モップ掃除をしたりする。オレってお掃除オジさん?レレレのレ!ってか!管理会社、給与くれえ〜!1年前まではビル内に人影もまばらでトイレ清潔、こりゃあいい塩梅だわい、と快適に利用していたのだが、外装改築工事と飲食系の新店舗出店により客足が増え、日中の通行者も増加しているのはまことに慶賀すべきことなのだろうが、その分キレイであったモノも元ままではおれないようで、ビル改築に特に利害関係はなく、かつ神経質な自分なんぞには迷惑、まったくもって踏んだり蹴ったり。

 本の運搬終わったところで旧店舗の空いた棚を◎◎屋さんと移動。2時、持参オニギリ2ヶと持参冷水、配給ペットボトルお茶で昼食。棚にカタログを詰め、棚上に大型本を積み上げる。◎◎屋さんが本を紐で縛って空けた中棚2本を二人で移動。新店の窓の外、雪が降ったり止んだり、時に霏霏として降る。ビル内、暖房が効いており、動いていると汗ばむほど。
 旧店の隣のカド部屋は、若くて可愛らしい女性従業員数人が若い(とは限らないかもしれない)女性客になんらかの美容的処置を施す商売をしているらしい店なのであるが、壁は総ガラス張りなのだけれども、ちょうど目線の行くあたりの高さを幅1mぐらいの曇り模様でぐるりと隠されているので中で何が行われているのか分からない。分からないけれども寝台のように横になる台があるのが垣間見え、それがまたカーテンで覆われる仕組みであるのが曇りガラス上下のクリア部分から認識できるのであって、そうなると、中で何が行われているのか余計に気になってくるのだが、なにぶん自分の身分はいちアルバイト労働者であり、しゃがんで覗いて観察に及び、揚げ句に110番をされて◎◎屋さんに迷惑がかかるのは申し訳ないので、ただ本を運びながら想像を逞しゅうするのに終始したのであった。7時近く今日のノルマ終了。バイト代8千円いただく。
 <ロビンソン>地下でヤキトリタレ100円引き278円、一度戻って<ダイソー>で靴下など525円、南平岸Maxvalu>で牛乳とウィスキーBニッカCブレンド計896円調達。激しい雪。身体中が雪だらけ。8時20分帰宅。シャワー。疲労。でもいい運動になった。
 受注2、漱石文庫『それから』、笹井利也『詩集芽蜩の歌』。ヤキトリ、カキマヨ焼き、キムチ、トースト1、ウィスキー水割り3、玄米茶。書見。午前3時半就寝。