須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

日曜 道古書連合特選市

 午前7時半起床。快晴。うどん、ナットウ、冷水、ピザパントースト1、バナナ1、牛乳、紅茶。萌黄さんから電話あり。迎えに来てくれることに。静岡は焼津の酒、「磯自慢」を頂く。4、5月に店内の片付けを手伝ったA書店夫人からのお礼の由。おお、一升瓶!と心はずんだが、萌黄さんからのお裾分けのため五合の由。

 9時前、頓宮神社着。現在、入札できる状況ではないので、出品物を見て、触って遊ぶ。石神井さん来場。昨日は美唄安田侃の彫刻を見ていたという情報が入っている。相変わらず古本屋らしからぬファッション。優雅なものなり。「せどりの限界に挑む」かぴぱら堂さんが群馬から来ている。熱心なものだと感心する。携帯電話のディスプレイを見ていた前田さんから中川昭一が自宅寝室で死亡とのニュースを聞く。何なのだろう。発声台の隣に座った市英堂さんから亜本屋さん弟氏が倒れたと聞き驚く。それと、昨日今日、小樽の夢書房さんが来ていないのだが、元気なのだろうか。

 11時から第1回開札。昼飯(持参オニギリと水)時間挟んで第4回まで、全体の七割がたの発声を担当するも喉がかすれることもない。出品が少ないので第二回開札から30分繰り上げられる。品物少ないため開札を昼食休憩時間に弘南堂さん親父さんの話を聞きながら最終台を眺める。伊藤書房さんが最近は商売よりも孫と遊ぶのが楽しくて、と云うと、古本屋は本と遊ばなきゃ、わたしは孫と遊ぶより本と遊ぶ方が面白い、と弘南堂さん。おお、なんてカッコイイ。これも「スガ版古本屋名言集」に入れておこう。

 2時、最終台(第5回)開札。予想はされていたが『蝦夷山川取調絵図』がけっこうな値段に。落札のご本人、店番があるせいなのか会場には不在、そこに百万を越える数字と供に◯◯書店さんとマイクで名前を発表されるカッコ良さ。死ぬまでに一度やってみたかったが、これはもう絶対無理だろう。出品者は昨夜薫風氏が酒席を囲んだ本州から来場のお一人で、商売儲かっちゃって、儲かっちゃって、と吹聴されていた由。今回の結果みてもホラではない訳で大したもんなり。

 発声終了後すぐに後片付け作業。落札品を各店ごとに振り分け、移動、検品、まず地方荷を箱詰めし、札幌各店の荷をエレベーターで1階玄関前に降ろす。根室道草書房さんの落とした口から粕谷栄市詩集『化体』のみ譲って貰う。550円。憧れの詩人の一人。明日も事業部員と理事で作業延長することになり5時半終了。石神井さんたちとご飯を頂くという薫風氏と別れ、B堂恊治君に送られる。豊平区役所の近く?、人気ラーメン店前に行列。自分には一生無縁な振る舞いだ。羊ヶ丘通り、デイゲームの日ハム戦の帰りか、クルマが続くこと。

 6時前帰宅。シャワー。7時半〜10時半睡眠。本日の気温12・6〜20・9℃。11時から酒。ブリ塩焼き、イカ焼き、コブ佃煮、ゆで玉子、磯自慢を氷1ヶ浮かべて二合、お茶漬け。やっぱりいい酒は美味いなあ。ETV太宰治見逃したのに気づく。午前4時半就寝。