須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 古本市陳列

 午前11時過ぎ起床。うどん、ナットウ、ダイコンおろし、冷水、トースト2、牛乳、紅茶。一昨日の大阪パチンコ屋放火殺傷事件の容疑者自首。恨みによるものではなくガソリン使用による無差別殺人を意図したものだったらしい。昨年の秋葉原事件の後、「こういう通り魔的無差別殺傷事件は5年、10年に一度くらい、社会的に不遇な者によって起こされているもので」とたしかある評論家が書いていたが、どうもスパンが違ってきてるんじゃないかと思わざるを得ない。中国ウィグル自治区での暴動。政府サイドの発表では死者156人、1434人拘束の由。実際はもっと多いらしい。

 正午過ぎ、郵便局寄って冊子小包出し月寒へ。40分亜本屋さん倉庫着。運転席で昼寝しながら待機していた運送屋さんが目覚るのを待ってトラックに積み込み。1時前、S長男が知人から借りて来たという乗用車で出現。毎度来るS父の方は入院の由で、代理に70前後の人が来た。明日は我が身の病気はまことに気の毒と思うが、作業中のオシャベリなく静かだし、力仕事に馴れているのかS父より積極的に動いてくれるし呑み込み早いのでいい塩梅。何よりマジメなのがいい。1時半狸小路ラルズ着。遊書館小林君も手伝いに来ていた。8階へ荷揚げ。2時過ぎから陳列開始。他の店はすでに並べ中。小樽の岩田さん、搬入中に本を積んだカーゴとラルズに来ていた運送業者のトラックの間に挟まれたとかで左手に打撲(?)、使い物にならない状態で、なちぐろ夫人と薫風佐々木氏が手伝っていた。古本屋って命がけの仕事なのであるなあ。気を抜いてはならんのだなあ。4時前、亜本屋さん分終了。土曜の店番バイト代も前払いにしてもらい計6千円貰う。亜本屋さんはご自分の事務所に用ありの由で先に帰った。いつもはさっさと姿を消すS長男は、連れの老人が帰ろうと促すのに、駐車場が5時までだから有効に使わないと勿体ないから、などといつまでもウロウロぶらぶらして帰らない。5時近く会場を後に社員用エレベーターに乗ろうとすると、後から来たS長男が横長の大きなダンボールを一箱抱えている。こちらが訊きもしないのに、ネットオークションで総額2万で落札した本でお金は亜本屋さんに払ってあると説明する。中を見ると10冊ほど戦前のものが。売価2千円のシールが付いてるものも。大正時代のゾラの『ナナ』だか『居酒屋』の翻訳ものもある。チャゲアスのファンだとは聞いているが、この男、おフランス文学に興味があったのか?しかし催事用に倉庫に眠っていた本がオークションに出てるわけないし、第一亜本屋さんはそんなにオークションを活用してると思えないのだが。

 南平岸Maxvalu>でナットウ1P、黒糖飴、計157円購入、梱包用フリーペパー確保。6時帰宅。18時現在、晴、25・2℃(最低17・4、最高29・1℃)湿度62%。トースト2、バナナ1、ミニあんパン1、紅茶。明治古典会からお知らせ。向こう1年の幹事紹介。会長は夏目滋さん、それに自分と同年生れ、同じ1986年に開店したアルカディア書房矢下さんが副会長。多少の感慨あり。

 横浜5−4巨人。佐伯が2点逆転二塁打。かような気持のいい勝ち方の対巨人戦は一体いつ以来のことであろうか。日ハムの方は西武に敗れ3連敗であったが。激しい雨に濡れて妻帰宅。なぜ天気予報を教えてくれなかったの、そういう人なのは知ってるけど、と呆れられる。11時半〜1時入浴。コールドチキン、モヤシおろし和え、生ハムスライスオニオン和え、目玉焼、ダイコンおろしみそ汁、米飯、玄米茶。断酒。羽生善治インタビュー再聴。午前4時半就寝。