須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 他店の目録にパラピンを

 正午半起床。うどん、ナットウ、冷水、ドーナツ、カフェオレ、紅茶にて第一食。

 『ワシントン・スクエア』の女子大生から正式注文電話。送り先の苗字が違うので、ちと訊ねると近々結婚の予定で現在同棲中なのだそうだ。にわかに好感揺らぐ。梱包1。

 4時、郵便局。未使用年賀状11枚を切手と葉書に交換。フリカエとぱるるから計9670円おろし、GSで灯油15L990円確保、帰宅。蛾を二匹退治。

 一昨日届いた弘南堂古書目録をしばし眺める。何も買えないけど眺める。当然であるが昨夏の大市で買っていた本もけっこう並んでいる。7840点、310頁、うち写真頁約70頁の厚冊。ネット販売全盛の現在、今や、これだけの質と量を揃えたカタログを出している店は全国的に見てもそう多くはないのではないか。書誌、北方文献から古地図、和本・明治文献、政治・経済・社会・思想関係、文学、美術・文化・風俗史、科学・技術史、自然史・山岳、と幅広く、しかし細心に蒐集、緻密に配置された本や資料の並びは、本っていいなあ、古本屋って面白いなあ、と思わせられる書目ではないですか。それに値段も大概モデレート(反町茂雄語)。しかもそんな店が同じ札幌にあってずっと営業しているのだから、どうでぃ、どうでぃ、全国の古本愛好家さんたち、並びに同業者諸君よ、サッポロの古本屋はまだまだ諦めていないぜ、闘っているぜ、と自分のような末端のガンバっていない者だとて、ちと嬉しい気分になるのである。目録にパラピンをかけたくなるのである。

 8時、トースト2、紅茶。21時現在、曇り、2・1℃(最低−5・7、最高4・5)、湿度70%。1時、牛肉のせご飯、目玉焼、青菜梅和え、菜っ葉みそ汁、玄米茶。断酒。書見。午前5時就寝。