須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 酒を求めて

 二階ガキの飛び廻る音で目覚める。 1時半起床。12時現在、雪、0・2℃、最高気温2℃。バナナ1、カフェオレ、冷水。

 米を頼む。「ななつぼし」5kg1540円。電話の後、半時間もせずに来てくれた。前回と同じ係の人がニコニコと米を担いで現れ気持がよい。某宅配便会社の社長には彼を接客のコーチとして招聘してもらいたいもんだ。

 発送2。受注3、穂村弘東君平「ぞうのうんこ」、龍膽寺雄「青春小説 愛の十字路」(同盟出版社/昭23初版)、福永武彦「愛の試み」。「ぞうのうんこ」の注文に気をよくして朝食のバナナを低い鼻を操って喰おうと奮闘しているところへメールが。「今ぞうのうんこを注文しましたがすみません、キャンセルします」。へ。はは。がっかり。でも、すぐ連絡くれたから助かる。ゆるせる。これが第一書庫から30分かけて取り出した後であったなら自分の毛細血管の何本かが、ぴきーん、と切れるところ。

 「愛の十字路」の方は(おそらく全集には収録されているのだろうが)かなりの珍本かと思う。内容は表題とおりの通俗読み物なのだろうが、戦後龍膽寺本の中で「不死鳥」とかは目録でもよく見かけるけれどもこの本の存在は初めて知った。12月のセリでバッチイ山の中にあるのを発見、ぶっちぎりの下札で(といっても7千円弱なんだけど)落としたもの。ふふふ、1万円ぐらい付けたろと思っていたのだが(あんまり儲らんなあ)、いざ入力しようと中身をよくあらためたら、うへぇ〜、「裏表紙にホコリヨゴレ、小口日ヤケ、67頁から220頁までの上部余白部分に一ヶ所小ムシ穴、110頁から200頁まで上部余白部分にオレメ」という有り様で、とほほ、2500円にしておいたのである(儲らないどころではないなあ)。

 水曜に発送した「くれぐれも厳重に」のお客様から着本並びに感謝メール。クレーム怖れていたので、ほーっと一安心。

 5時、隣ガキが走り廻る地響きの中、レトルトカレーライス、胡麻パントースト1、ミニ酒まん2、カフェオレ、紅茶、冷水。9時、テレビジョン前。零時過ぎ、酒を求めて三千里、<Maxvalu>往復。寒。「温情」2L、モヤシ、牛乳、計914円買う。

 1時入浴。2時半、カツオたたき、ヤキトリ、牡蠣豆腐、燗酒3合、緑茶。6時半就寝。