須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 <Rプラザ>古本市再び

 午前9時目覚め、起床9時半。9時現在、くもり、0・6℃、湿度66%、予想最高気温1℃。うどん、ナットウ、目玉焼、冷水、胡麻パン・トースト1、クロワッサン2、紅茶。冊子1ヶ発送。

 10時45分家を出る。地下鉄で南郷18丁目へ。11時半着。10分遅れて亜本屋さん来る。徒歩10分弱の亜本屋倉庫へ。スサ兄弟二人がすでに待機。正午過ぎ、伊藤運送の2トン車が到着、本の詰まったダンボール約150箱積み込む。亜本屋さんと二人、地下鉄で豊水すすきの駅へ移動。車中、これまでの亜本屋さんの人生の概略を聞かせて貰う。父君が写真が好きな人で、戦前に狸小路の写真館に就職する筈だったのが、家の事情で本意でない農業に従事し躯を壊されて早くに亡くなられたと云う。そのお父さんの血が美術本を専門にする亜本屋吉川さん受け継がれているのかもしれない。<Rプラザ>に着いて、先着していたトラッックからダンボール卸し、キャッシャー(鉄車)に積み込み、8階催事場へ運搬して卸す。次いでHBC三条ビルの<亜本屋>さんから約60箱と額モノを、倉庫で二度目を積んで来た2トン車に入れて移動。8階へ上げてまた降ろす。PBお茶休憩の後、すでに平台がセットされているので、明日予定していた、搬入したダンボールを、ハードカバー、文庫、300円均一など、それぞれ平台前に分配する作業も済ます。途中、亜本屋弟さんも僅かのあいだ姿を見せたが、ほとんど荷物に近ずかずにぶらぶらしている。オモシロイ人なり。4時終了。4千円貰う。『彷書月刊』1冊借りる。

 <リーブルなにわ>と<紀伊國屋>で雑誌立読み。『抒情文芸』の大岡信インタビュー。七十半ばというお齢のせいか、ずいぶんと本音で喋ってる。「馬鹿」などという単語がぽんぽん。地下街オーロラタウンの<セブンイレブン>で8千円卸す。年末の人通り多し。<小鳥の広場>のインコさんたちを見学。たくさん食い物が当り、周りに仲間もたくさんいるせいか満ち足りて幸福そうだ。わが家のイジケインコ蘭丸とは大違い。地下鉄ホームでさっぽろ萌黄書店夫人に遭遇。「今、Rプラザの搬入の帰りです。いつも以上にキタナイ顔でスミマセン」と挨拶。

 南平岸Maxvalu>で買物。酒「温情」3L、センベイ、チーズ、モヤシ2、玉うどん、洗剤、漂白剤、三角コーナー水切り、計1916円。<セブンイレブン>で電気代10月分4464円を払い込み、年末年始の照明を確保して帰宅。7時15分となる。

 シャワー。8時、鶏ザンギ、ゆでモヤシ、米飯、麦茶。腹がくちたところで、座ったまま仮眠20分。21時現在、くもり、−0・4℃、湿度56%、明日朝の最低気温−2℃。

 コンサドーレは敗退、元日天皇杯決勝は浦和レッズガンバ大阪の対戦となる。小野クンが今日も1得点。これはメデタイ。

 古本商売とは関係のないメールの質問に1時間かけて返事書く。いつにない寝不足であり、疲労もしているのであり、1円にもならんのにこんなことをやっていていいのかと思うのであるが、同人誌『葦』についての吉行淳之介の文章が読み返せたので良しとしよう。日記。1時過ぎ、燗酒二合、大根浅漬け、カツオ刺身、麦茶。午前4時就寝。