須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 引っ越し手伝い

 午前8時起床。うどん、ナットウ、冷水、カフェオレ、紅茶にて第一食。曇り。

 地下鉄で南郷18丁目駅へ。地下鉄代310円。待ち合わせていた〈ローソン〉の前から伊藤通商さんの軽トラック(社員西尾君の運転)で亜本屋さん吉川宅へ。亜本屋兄弟が荷物を詰めているが、今朝から始めました、という感じで、ほとんど準備できておらず。20分ほどして伊藤社長も2tトラッックで現われ、西尾君と三人で、順次、荷物をトラック荷台に運ぶ。箪笥、茶箪笥、冷蔵庫、洗濯機、ソファーなどなど。天気、快晴となる。路地挟んで向いのアパートの窓を小さく開けてジイサンがずっとこちらを見学していた。30分ほどで、亜本屋弟氏は、後はよろしく、と新居へ。まだ何もメドが立っていないのに消えてしまうとは、よく分からない人なり。古本の仕事で忙しいお兄さんは無理だったろうが、弟氏には引っ越しの準備をする時間はいくらでもあったと思うのだが。1階が終り、2階にあったベッド、事務机、本の入ったダンボール箱を降ろす。大きな物は伊藤社長がベルトにかけて屋根から下に。ダンボール箱を階段降りて運ぶが、これがキツイ。伊藤社長は途中からマスク装着。「いや、最初からつけようかな、とも思ったんだけど、気がひけて」と一応気を遣っていたらしい。

 正午過ぎ、トラックが一杯になったので、クルマで分ほどの亜本屋事務所へ移動、同じ建物の二階に借りた部屋へ荷物を上げる。階段がかなり急でこれがハード。足腰への負担で、明日がどうなることか、と思いやられる。2時前に旧住所にバック。自宅から持参の500mlPB入り冷水は切れたので、途中、〈サンクス〉でPB麦茶100円1本購入する。
 2時半、近くの〈山田〉という蕎麦屋で昼食休憩。大もり600円をご馳走になる。亜本屋さん兄弟は両人共ざる蕎麦。亜本屋弟氏に質問してみたら、今までの住居アパートの家賃を把握していなかったのが判明。

 昼食後、また2階の荷物降ろし。弟氏の部屋の荷物なので、連れてきた弟氏に持っていくものと捨てるものを選別してもらうが、本の入った重たいダンボールは全部持っていくと云う。本人は病み上がりで重量物は持てないので、運ぶのは全部、我々なのであるが。

 再度、新居へ行き、またまた荷物を上へ上げる。一箱落ちて散乱。こったらもんをなんで重たい思いしてオレたちが運ばなあかんのや、とお兄さん。なんで処分しないんですか、ブックオフとかに、と訊くと、弟さんがこの分野を研究しているのだそう。その研究熱心は理解できなくもないが、4、50箱もとって置かなくてもいい、せめてよりすぐったお気に入りを4、5箱で、と思う。おそらく今日一日で、階段の上り下りを荷物抱えて二百回以上はやったのではないか、と思う。

 夕方6時10分前終了。7千円戴く。ほんとうはお金など貰えた道理ではないのだが、こちらも苦しい最中なので、出されると、いや、受け取れません、とは云えないのである。まあ、とにかく数年ぶりの労働。数年ぶりの足腰の疲労。こんなに疲れたの、前はいつだったかな、と思い起こせば、3年前の某高級住宅街のH宅から亜本屋さんが委託された蔵書整理の手伝い、またその前は、8年?ほど前の、月寒中央にあった亜本屋さんの元布団屋店舗から元焼肉屋店舗への引っ越しと整理の時なのだった。今日は亜本屋さんから聞いていた予定では、1時過ぎには終了している筈だったのだが。

 徒歩で南郷18丁目駅。地下鉄。南平岸Maxvalu〉にて、グレープフルーツ・ジュース、モヤシ、うどん2、トイレP、札幌市ゴミ袋、月桂冠1合パック2、計960円購入。汗で湿った千円札をレジのおねえさんに出す。触るの不快だろうな、と思いつつ。

 7時過ぎ、帰宅。8時〜9時、シャワー。筋肉消炎剤ポルタレン塗る。本日の気温16・8〜27・2℃。10時から、信州ハムの焼きブタ、鮭ハラス、目玉焼き、ブナシメジ炒め、アサヒクリア250ml1本、月桂冠1合、玄米茶。午前3時半就寝。