須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 俺たちの熱い体験

 7時半、目覚め。連続テレビ小説。8時半起床。グレープフルーツ、紅茶、冷水。書き物見直し。正午前一応メールで送る。通るといいが不安なり。12時現在、雨、10・8℃、日中最高気温予定14℃。

 1時、うどん、ナットウ、冷水、豆餅2、ミニあんパン2、紅茶、カフェオレ。あまりに寒く、ストーブ焚く。

 3時過ぎから眠気ひどし。南平岸駅から<清田健康センター>への送迎バスが往復しているのを昨日思い出したのだが、今日午前中に薫風書林から、16時40分発、18時40分発があるという、彼からにしては珍しく有益な情報を送って来た。風呂好きの自分としては4時の便を利用して、薬湯を堪能しようと考えていたのだけれど、眠気で面倒になってしまい、結局6時40分発に計画変更。直前まで冊子小包を作り、30分過ぎに部屋を出て駅までマラソン。平岸プール横の桜を見ながら走る。乗り遅れると、目的地にたどり着くには地下鉄、タクシーと乗り継いで、莫大な金額がかかりそうなので必死である。ぎりぎりでバスに飛び込むと乗客は薫風書林一人だけであった。いや〜、サミシかったんです、と歓迎される。

 7時から事業部研修会。約30分に渡り新事業部長の熱弁を聞く。新メンバー七名、それに専務理事から一ヒラお手伝い要員になって、責任なくなり、最近何かと嬉しそうな薫風を加えて計8名。その後、宴会。ビールたらふく、ウィスキー少し摂取。熱い事業部になりそうだ。9時過ぎ終了。

 大浴場で入浴。噂の薬湯に浸かる。熱い。事業部も熱いがこちらも熱い。独特の匂いのコーラ色した湯に入っていると、やがて、ふふふ、ほほほ、ははは、効くぅ〜、効くぅ〜、効くぅ〜、と首から下の細胞どもが笑ったり、歌ったり、そして、確かに、前のみならず、アヌスまでもがピリピリ痛くなってくる。あっあ〜ん、うっう〜ん、と思わず、並んで入っていた薫風と声を上げて身をよじり合う。熱い。股間が熱い。湯から出て、先髪を済ませ、ふと気づくと、周りには知った顔は誰もいなくなっていた。がらっ、と戸の開く音がして、N堂さんが送ってくれるそうですから早く上がって下さ〜い、と響く薫風の声。あわてて、自分としては猛スピードで身体洗い、もう一度薬湯に寸時浸かり、ガラス戸の向こうに露天風呂があるのを発見して、これもちと試して浴場から出た。普段の5倍速で服を着て、髪をいじることもなく、ロビーに座る薫風・N堂のヒデノリ君に合流した時はまだ9時45分であった。ここのお湯は確かに効能があるようだ、特にあの症状には効きそうだ、と薬草臭い自分の匂いを嗅ぎながら思い、そして、アッ、と気づいた。<金冷シャワー>を忘却していたことに。試用もしていないし、実物を見もしなかった。うーん。これではこの施設を十分に活用したことにはならないと思うのである。いつかまた来るとしよう。

 ヒデノリ君の高級車で自宅近くまで。<セイコーマート>でブラックニッカ・クリアブレンド698円を買い、よし、君のところで飲もうじゃないか、と別宅住まいを始めた薫風に提案するが、いや、まだ片付けの最中でして・・・、今度整理したら誘いますから、と断られる。かつて、彼が近くに引っ越して来た時も、カミサンが料理上手いんですよ、今度招待しますから、と云われて愉しみに待っていたのであるが、それから今日までお誘いなく20年が経過したのを思い出した。

 10時半前帰宅。ウィスキー水割り1杯。テレビNHKスペシャル「笑いがビジネスを変える」。どうもこういう笑いはイヤだ。結局、末端のパート社員はうまく使われているだけだ、と思いながら途中で寝てしまう。