須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 交換会に新年会

 午前6時目覚め。7時半起床。昨日食べずに持ち帰ったオニギリ2ヶ、牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水にて第一食。曇り。暖か。日中は7℃まで上がるとの予報だが雪が融けて道路が悪くなるのが心配。8時35分出。地下鉄で大通。9時10分、頓宮神社着。

 本日は1月交換会、今年の初セリなり。すでに事業部員とセカンズ、薫風、角口の三理事が来ている。荷物は少なし。岡本かの子全集、木下順二作品集、山川方夫全集旧版、芥川龍之介全集新版、最終台に室蘭の方から出たらしき戦前の写真いろいろが入ったダンボール箱一箱、、満州の写真などが入ったダンボール箱一箱など。陳列はすでに終わっているので恒例のお参りをする。

 薫風書林に帯広情報を伝え、じゃんくさんから頼んでおいたプリント受け取る。素早い仕事で有り難い。角口理事に古書組合費4千円払う。これで前期分完納。1月のセリにはこの数年来会している旭川の村田書店Jr.が今日は現われず。11時から第一回開札。今日は発声も担当。11時半前に終了。庄一氏に拙文コピー進呈。後片付け終え、正午過ぎには神社を出る。

 地下鉄で南平岸back。<セイコーマート>で低脂肪乳2本、玉子2パック、食パン、計591円調達。1時帰宅。

 受注、水澄美恵子作品集『童心遊戯』、上田三四二『無為について』、朔太郎『絶望の逃走』文庫。3時、うどん、ナットウ、冷水、トースト1、カフェオレ、紅茶にて第二食。6時前から寝室で30分ほど仮眠をとった後、起き出し慌てて外出。霙降り足元悪し。地下鉄で札幌駅。

 7時に10分遅れて北8西3の居酒屋<日本一>着。古書組合の新年会に出席。示された席に腰をおろすとサッポロ堂理事長、薫風専務理事、セカンズ事業部理事のいる幹部席。見廻せば今年は女性が二人も出席しているので華やかな雰囲気あり。エビスという触れ込みのビールを2杯、後は日本酒の燗を飲む。卵焼き、ローストビーフなどのオードブル、刺身の舟盛り(タチ付き)、焼きエビと焼きカニ、野菜天ぷら、フライ盛り合わせ(?たしか)、すきやき風鍋うどん付き、と次々と出て、もうこれで仕舞いだろうと踏んでいたがさにあらず、さらにサケイクラご飯、ラーメンサラダ、パイナップルがドーンと登場、とても食いきれない量なり。北天堂さん二代目からも初めて満足したとの感想が出た。アダノンキの寳金さんによるみごとな一本締めでお開きに。

 三々五々、皆の衆が二次会や自宅に向かった後、店の外で市英堂さんが、オレは伊藤を待つと云うので、自分となちぐろ夫妻も一緒に待っていたのであるが10分ほどしても出て来ないので、おい見てこい、と云われて、中に見に入ってみると、もう皆さんお帰りになられましたよ、という返事で、まあ、それもまたよからん、と4人歩いて地下街に入り、また地上に出て、パセオの端の方の店に入る。あら、ここはと思い出したその店は、昨年の正月、土合さん、中野さんとの新年会をやった<丸海屋>であり、漬物盛り合わせなどのあっさり系を頼んで(ほか何点か失念)燗酒をくいくい飲んでいる間、なちぐろ大西夫妻の顔があまり晴れやかでなかった覚えのみうっすらとあり、ついで市英堂さんと二人、タクシーですすきのへ。昔、市英さんによく連れて行ってもらった店はもう廃業したとか。ジャイアント馬場さんによく似た女性がいて物真似で楽しませてくれたものだが、と回想に耽っていると、あんたとこうして飲むのも久しぶりだな、知っている店に案内せい、とのことで、年末に『北方ジャーナル』忘年会で行った<芽ろん>に向かったが定休日なのか閉まっており、それではとジャスマック五番館ビルのスナック<yu's>へ。水曜日のせいかお客は他に一人で、すでに11時も半を廻っているが歓迎される。自分が払うのではないが、目出たくボトルが入り、市英堂さんと歌いまくる。調子に乗ってカーナビーツ「OK」、三橋美智也「星屑の街」なども試す。最後、これで払っておけ、とお財布ごと渡されて会計を済ます。まだたくさんお札が入っており、残りはお年玉に取っておけ、と云われるかと期待したのであるがさすがにそれはなかった。店前から別々にタクシーに乗る。ひと眠りしたらしく気がつくと南平岸駅前。タクシー代1750円を払い、路上強盗への警戒も忘れて陋屋まで歩いて午前2時半帰宅。今日の気温−1・5〜5・3℃。紅茶を飲んで3時半就寝。