須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 てぇへえだーい、コスプレだーい

 午前10時就寝、5時起床。夢。H文字屋店員時代同僚、現◯◯書房店員のO君を彼が昔住んでいた八軒のアパートに訪ねたつもりであったが、その部屋が何処かの広い倉庫の内部のような所で、拳大のクモが天井のあちらこちらに巣を張っており、床を走る毛むくじゃらのサソリのような形の虫と闘ったりしているのをコワゴワ見ながら、エラい所に来てしまったなあ、と思っているうちに目が覚めて、夢でよかった、とほっとした。

 てぇへんだ、てぇへんだ、てぇへんだーい、って自分には全然関係ないのであるが、夕方のTVニュースを見ていたら、なんと<まんだらけ>札幌店本日オープンだというではないか。じゃんくさんが閉店直後にまんだらけが開店とは。一番モロにダメージを受けるのは大通りのブック・オフだろうか。店内、一層「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」がウルサくなるにちがいない。またこの店では、夜になると棚の陰で、古参(?)店員が新米を注意指導するように見せかけながら<いびる>という光景がしばしば目撃されるそうだが、売上げが落ちる→店長がピリピリ→古参がビクビク→新米へのイジメという図式に拍車がかかるのではなかろうか。

 まんだらけHPを見てみる。おお、出ておるではないか。札幌店OPENのお知らせ。社員アルバイト募集。基本給21万、昇給年1回、賞与年2回、夏期休、年末年始休、慶弔給、有給休あり、家族・住宅手当あり。おお、すごい!立派な社会人って感じ。うん。そうだ!じゃんくさんがねずみ男、自分が大山昇太のコスプレ店員として雇ってもらうという作戦はどうだろう。コスプレ店員はすでに4着衣裳を保持しているのが応募の必要条件の由であるが、「男おいどん」なら普段着で通用するだろうから、衣裳を新たに買い揃えることもないし、金もかからないだろう。ただ、問題は、変装したつもりでも、店に蝟集する客となんら区別がつかないかもしれないという事態が予想される点である。

 米国務長官ライス女史恐喝に来日。BSE問題というのは、いずれ大パニックを引き起こす時が来るのではないか、と思っている。プリオンというのが長年体内に蓄積されて発病すると解釈していたので、発病までのプロセスは、例えが適切でないかもしれぬが、ちょっと水俣病に似ているのではなかろうかと見なしてきた。が、日本で初めて狂牛病で死亡したという男性のイギリス滞在が1989年のほぼ一ヶ月間だと聞いて、どう考えたらいいのか、分からなくなってしまったのである。たった一ヶ月の滞在でもなる人はいずれなるわけだ、狂った牛に。しかし、この人はほんとうにイギリスの牛肉だけが原因で狂牛病になったのだろうか。

 深夜12時過ぎ、下界へ下り、MaxValuで酒「温情」2リットル798円買う。

 Eシークから注文二件。ウェルズ「月世界旅行」昭和56・岩崎書店の児童書・3000円。味戸ケイコ「あじさいの少女」昭和60年・献署名入り・1500円。

 今のところ、妻の頭はなんとか正常に機能しておるようだ。が、専門家ではないのだから本当のところは分からない。