須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 道路は凶器

 4時過ぎ外出。みぞれ。雪融けて道路悪し。郵便局ATMにてJNB口座から3000円おろす。手数料262円にたまげる。JNB、郵便局では月3回まで105円、4回目からはかかる法外な金額を着服するらしい。ホーマックへ行き、巻きダンとクラフト・テープ購入。計998円。

 夕方のニュース。札幌は清田区の老夫婦。夕飯のおかずが多すぎる、と80才だかのダンナが小言を言ったところ、じゃあ、あんたは食わなくていい、と答えた78才だかのオクサンに腹を立てた夫が妻の頸を締めて殺害、二日後に区役所へ行き、火葬の手続きについて質問していた時に気分悪くなり昏倒、駆けつけた救急車の中で、妻が自宅で死んでいる、と漏らして発覚。「警察に捕まりたくなかった」と供述している由。ああ、人間って・・・・。

 夜12時近く妻帰宅。家の近くで二度転倒し、二回目にはしたたかに後頭部を打ち、しばらく起き上がれず、「ここは何処?わたしは誰?」状態であったという。「さわってごらん」と勧められるが、その部分の形態が変化しているのがハッキリと見た目にも分かり、気持ちが悪いので遠慮した。融けて道がグジャグジャであったという、キミの言を真に受けて靴を選んで出たら、道は凍結してツルツル、騙された、キミのせいよ、それとも何かの陰謀か、と詰め寄られる。これでここへ転居して以来、冬場の転倒は数知れず、頭を打ったのも3、4回目の筈である。5年ほど前は、この阿媽、腕の骨を折ったこともありやがるのだ。困ったもんである。打ち所が悪ければ、ムチウチ症となり入院、そのまま半身不随の車椅子生活を送っている人も珍しくない。北海道の冬場の道路はそれ自体が凶器なのである。今死んでも保険金は出ない。第一、死体をどうせよというのだ。葬式も金がかかる。女房の実家からは恨まれる。ああ、暗澹としてくるなあ、もう。で、ある。気分が沈む。来週は、札幌で入院していたお義母さんを送って岩内まで行かなければならないのだから、それまで死ぬなよ、ととりあえず言っておく。

 Eシークから注文。ルネ=ギヨ「密林の王者」2500円。Eシークの掲載点数500点越える。が、注文件数はさして増加しないようである。