午前６時１５分起床。トースト２、マヨ、ミニ餡パン１、牛乳、紅茶、冷水にて第一食。７時２０分出。地下鉄で札幌駅。
８時２分発、スーパーとかち１号乗車。亜本屋さんから渡されていたチケットは昨年と違って指定席。雇用主に昨年より幾分余裕ができたということなのか。車内誌『JR Hokkaido』１月号で杉村悦郎さんの連載読む。旅先で旧知に会った思い。「時の旅人 第３４回／伊達男たちのいた町」。羽幌町のかつてはモダーンであったろう外観の太田理容院という床屋さんが取り上げられている。確か羽幌町出身だったじゃんく太田さんに（あれ、苗字が同じだ）、覚えがあるか、今度会った時に訊いてみよう。次いで図書館から借りていた福永武彦『病中日録』。没年の前年？の日録であるが、優雅で美的な生活というのは、そこそこお金があっても健康体でなければなかなかムズカシイもんだなと思う。二番目の奥さん、かなりキツイ人であったようだ。これは、病人に対してはどうなのか？というような言動がままある。まあ、長患いの夫を持つとイライラしてしまい致し方ないのかもしれないが。昨年と違い１時間ほど仮眠とれて助かる。１０時４０分帯広着。後学のために飲屋街を通る脇道を徘徊したが、５分余りで藤丸百貨店着。社員出入口で同じ列車で来た角口書店さんと一緒になる。
７階催事場へ上がり亜本屋さんに合流。伊藤通商さんのトラックで先着していた亜本屋さんが、すでにダンボールを分野別に分けて平台に積み上げてあり、即陳列に入る。途中、サッポロ堂さん、根室の榧さん（番頭さん）、道草さんと、地下にある社員駐車場にあるGケースを７階までエレベーターで上げるために数回往復。作業しながら榧さんに〈日本の古本屋〉の販売状況を質問。なるほどと思う。
１時〜１時半、社員食堂で昼食。亜本屋さんにご馳走になる。亜本屋さんが楽しみにしていた豚丼はここでも人気らしくすでに売切れなので、自分は今日の定食（小ぶりの焼きシャケがメイン）という奴。角口さんに〈日本の古本屋〉の販売状況を質問。参考になる。また陳列。旭川緑風さんが極美本揃いの詩集を並べている。朔太郎『蝶を夢む』、耿之介『古風な月』など、新潮社の現代詩人叢書だ。店に持ち込まれた由。店に持ち込まれた由。３時前、セカンズさん分を代役で列べに来ていた游書館くん、仕事終えて先に帰る。自主的に鈍行を選んだとかで（札幌は朝６時前発？）、いくら鉄ちゃんだとはいえ、物好きなものよ、と感心する。３時半、昨年よりは数台少ないせいか、早くも亜本屋分陳列終了。バイト代、３５２０円貰う。４時半からミーティング。担当課長のお話を聞く。古本市の広告が出ている『十勝毎日』が各自に配られる。これは嬉しい。一面トップが「帯広人口１０年ぶり増」で前年比１０５人増の１６万８７６２人だそうだ。社会面一面には「夢に向かい超難関突破」とデカデカと。小見出しの「南商高・阿部君が日商簿記１級」と、「独学で猛勉強３カ月半『自信ついた』さらに意欲」との間には、図書室の中らしき書架をバックに両手で本を広げこちらをキリッと見つめる学生服姿の阿部君の写真が。スゴイぞ、阿部君。アッパレ、阿部君。この後、君と私、お互いの人生で関わりができることは、まずないと思うがね、そのまま社会の役に立つ立派な人間に成長してくれたまえ。
藤丸を出ると大ぶりの雪がじゃんじゃん降っている。JR駅構内のエスタ帯広店〈キャンドゥ〉で単３乾電池１０５円とPB茶。催事で出店していた八百屋さん（陶器も販売）からダイコン１本とジャガ薯計１７０円買う。入る気持もお金もないが、一人で食い物屋やお菓子屋さんを物色して廻る。豚丼（９００円ぐらいであった）もいいが、その隣の店の地元十勝の野菜をふんだんに使った掻き揚げ丼（８５０円ぐらいであった）にも惹かれる。ああ、いつの日か、ここでビールなど飲みながら豚丼と掻き揚げ丼を梯子し、ついでに何処だか町名産の桜ロールとかいうロールケーキ（１千円弱であった）を買って、缶ビールなど飲みながらJRで帰れる身分になりたいものよ、との壮大な野望を抱く。
６時発の都市間バス・ポテトライナーで札幌へ。乗客は十数人。車中、持参オニギリとPB茶。甘党の亜本屋さんはカリントウを摘みながら推理ものらしき文庫本読書。２時間ほど仮眠。亜本屋さんは南郷１８丁目で降車。１０時半JR札幌駅着。地下鉄。南平岸〈Maxavalu〉で、中濃ウスターソース、雪印ネオソフトマーガリン、計３１６円購入。１１時半帰宅。本日の気温−９・６〜−５・１℃。
１時〜２時半入浴。古本市搬入と旅のホコリを落とす。ダイコンおろし入り湯豆富、鶏背肉塩焼き、目玉焼き、焼き竹輪、イクラおろし、トースト１、ウィスキーお湯割り２、玄米茶。書見少。午前６時就寝。
