須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

木曜 北12条往復

  午前11時目覚め。1時起床。うどん、ナットウ、冷水、トースト2、マーガリン、ミニ餡パン1、牛乳、紅茶にて第一食。受注『鳩よ!12号/詩人は元気な冒険者』。

 年末に受注ありしも、行方不明になっており、お客さんから「残念です」のメール来ていた、ピリニャーク『日本印象記』昭2年を再度探索する。探しているうちに今日、『札幌組合史』編纂のために弘南堂さんであるミーティングの集合時間である5時には間に合いそうもなく、本を跨いで受話器にようよう辿り着き、15分ほど遅れます、と電話する。ピリニャークはやはり発見できず仕舞い。

 4時半過ぎ出。地下鉄で北12条。5時15分、弘南堂着。吉成君はずでに余裕で到着して、店内の本を見て廻っているか、親父さんと談笑中かしらん、そして非難の視線が自分に注がれるのだな、と恐る恐る入って行くと、庄一氏、吉成君はまだ来ていないという。改築後、初めて二階へ。親父さんがちょうど吉成君と電話しているところ。一週間日にちを勘違いしていたいう話で、自分は救われた思い。心強いというか、俄然元気が出る。コーヒーと小樽のル・タオなる店のお菓子が出される。話いろいろ。30分ほどして吉成君、クルマで駆けつける。また、話こもごも。弘南堂さんはすでに担当分の80枚ぐらい書いている由。執筆資料として『全連ニュース』などを一袋分ずつお預かりする。だんだん肩の荷が重くなってきた感じだ。まとまった時間をとれればいいが、相当な困難が予想される。なんとかしなければならないとは思うのであるが、どうなることか。7時半、弘南堂さんのお招きで近所のステーキ屋〈牛舎 ーぎっと〉へ。一度入ってみたいと思いながら二十数年機会のなかった店なので嬉しい。サーロインステーキ・セットをご馳走になる。弘文荘反町さん他の古本屋話、古本話を聞く。やはり面白し。吉成くんがクルマなので酒類はなしなのが淋しかったが、少量でも飲むと帰宅後、何をする気もなくなる自分だからかえってヨカッタかも、と思うことにする。
 南平岸Maxvalu〉にて、モヤシ売切れのため、ボストンベイクの三割引食パン67円のみ買う。〈7ー11〉でNTT二回線分3870円を払い込み、9時半帰宅。本日の気温−8・8〜−4・6℃。

 11時半、友人ヤンマさんと会っていた妻が帰宅。ヤンマさんの息子さんから防寒服とウィンドブレイカーを貰う。有り難い。割れた卵の処置をめぐって妻から叱られる。まだ牛肉は胃袋にあるのか腹が空かないので、弘南堂さんから持ち帰ったお菓子を妻にあげる。ウチは室温12℃以下にならないとストーブ点けないのよ、とヤンマさんに話すと仰天していたそうな。ヤンマさん宅では20℃以下になると焚いているという。ああ、そういう家の夫に私はなりたい。住民になりたい。そうだな、下僕として雇ってもらおうか。庭掃除ぐらいしか出来ないだろうけど。(と書いてみたのだが、妻が云うには、かなり広い庭だそうで、冬囲いもやらなければならず、おまけに畑もあるしで、キミには到底無理よ、なんでも物ごとを安易に考えるんじゃない!とまた墓穴を掘る結果となってしまったのである。)

 5時〜6時半、古本入力。4点UP。結句、昨夜のステーキ以後は何も食べず、紅茶を飲んだのみ。午前8時近く就寝。