須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 古本市店番1

 午前8時15分起床。6時現在、曇り、−1・6℃(最低−2・7、最高1・2)、湿度57%。うどん、ナットウ、冷水、トースト2、ミニあんパン1、カフェオレ、紅茶。9時25分出。地下鉄で大通。

 10時前、ラルズ着。亜本屋さんの代理で古本市店番。シャンティ君とコンビで。午前中はお客まばら。見覚えのある人がマネージャーと話しており、以前この古本市にも参加していたGさんだったと思い出す。少し話す。今は廃業して別な仕事をしている由。たしか古本屋営業中は自称本好きと聞いていたが本にはまったく近寄らないで帰ってしまった。まあ、年の暮れ、何かとお忙しいのであろう。1時10分前から1時40分、昼食休憩。社員食堂で持参オニギリ2、番茶、冷水。休憩後戻ると、北方ジャーナル金子君が本を見ていた。例によってたくさん買ってくれた後に取材、会場を撮影。次いで真駒内石山堂中野さん来場。配達ですか?と訊くと、いいや、今日はサボリ、との答。賢夫人を持つ人はよきかな(真駒内石山堂日記によると、この後すぐに店に戻り真面目に労働していたようである)。3時過ぎ、萌黄さん来場。3時まで歳末抽選会をやっていた場所が空いたので、古本市の平台を増やしレイアウトを変える。台の移動を手伝い(30分ほど?)、PBお茶を御馳走になる。毎回足を運んでくれるお客さんの顔を何人か見かける。いつも愉しみにしてるんだよ、と一人が云われる。また、別な人からは、今回は新聞のデパート案内に載ってなかったよね、毎年このぐらいになると新聞見てるんだよね、とも。それなりに定着もし、また札幌の読書家のお役に立っているのだな、この古本市は、と感心する。6時半、夕方休憩。持参オニギリ1と冷水。亜本屋さんからバイト代5千円頂く。8時終了。売上はまあまあか。何度やっても緊張するレジ〆、ピタリと数字合い、感動する。

 大通<リーブルなにわ>へ寄り『札幌人』の発売を確認し、方角戻って狸小路の<シアターキノ>へ。スコセッシ『ザ・ローリング・ストーンズ SHINE A LIGHT』を観る。夜間割引で1200円。お客は二十人ほど。映画始まり僅かして、この作品ライブ会場であるNYビーコン・シアターに招かれた?クリントン元大統領一家とその家族とメンバーが握手して挨拶を交わすシーンがあり、へっ、なんだ、こりゃあ、と見ていたら、やってくれたキースが(もちろんメンバー同士の会話でだが)。「クリントンはもうブッシュ(ウンザリ)だ」とかナントカ。一度見ただけで恐らく正確ではないと思うけれども、さすが!キース、あらためて尊敬の念を深くする。「ラヴィング・カップ」や、キースの「ユー・ゴット・ザ・シルヴァー」「コネクション」、バディ・ガイが加わったマディ・ウォターズのナンバー「Champagne & Reefer」など今までのライブフィルムでは観られない曲を何曲かやっておりヨカッタ。たしかに宣伝通り最前列で観ている迫力は味わえる。しかし昔と違って完全入れ替え制なので一回一度しか観られないのは淋しい。『Let's Spend The Night Together』封切りの時は一度に二回愉しみ、それを二度やったものであったが。

 南平岸Maxvalu>でトイレペーパー、白鹿カップ2ヶ、マルちゃん玉うどん、計782円調達。零時前帰宅。シャワー。1時から酒。サンマたたき、温ソーメン、菜花オシタシ、トースト、クリームチーズ、燗酒二合ちょい、玄米茶。受注、乱歩『探偵小説 幽霊塔』中学生新書/昭和31年。蘭丸死んではやひと月。無常迅速。午前4時就寝。