須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 交換会

 7時半目覚め。8時半起床。トースト1枚、カフェオレ、紅茶、冷水。

 10時10分出。地下鉄で大通。11時10分前頓宮神社着。古書組合交換会。組合費6千円払う。残6千円。薫風佐々木君、文教堂恊治君は休み。親族の葬儀などで体調を崩したのだろうか、薫風よ、飯はちゃんと食っているか、まだ生きているか。恊治君がセリに来ないのは珍しい。萌黄さんからグラシン紙分配にあずかる。じゃんくさんより『秘密探偵JA』借りる。13冊。読みでありそう。文庫6本口を買う。最終台の第一書房『木下杢太郎詩集』異装函は出来た(売買成立)が、『英文 猫町』はボー(売買不成立)。出品者は某さん。人ごとながら大丈夫なのかなあと思ってしまう、オノレを棚に上げて。12時終了。運送屋さんに30分以上待たされる間にネット販売の代金回収についての話など。重要な情報を得る。来月半ばの東京での全連大市、吉成君は都合で行けないと聞いた南陽堂社長、いかんなあ、若いのに守りに入っては、とアドバイス。秀了社長、カッコいいんでないかい。

 吉成君のクルマに同乗、<ギャラリー.ユリイカ>に寄る。吉成君のお知り合いで『札幌人』にもエッセイと絵を載せていた木村環さんの小品展。紹介された木村さん、わが友人の奥さんにちょいと似ていらっしゃる。作品の方は紙に鉛筆のみでここまで出来るのかと感嘆。超絶技巧というべきか。余裕があれば欲しい絵が二枚あった。6万に7万とお買い得。6万の方はすでに売約済みだった。

 帰りの車の中、クリエーター系(便利だな、この言葉)の某氏について興味深い話を聞く。また、居酒屋<仔羊亭>主人で詩も書かれていた忠海光朔さんが2004年秋に亡くなられていたのを知り驚く。20年前、北21条に店があった時代に二三言葉を交わしただけの間柄であるが何とも云えぬ気持だ。あれはたしかウチの目録『須雅屋通信第2号』から小海永二さんのロルカの本を買いに来店して下さった時ではなかったか。死ぬ、破滅だ、もうダメだ、と何度か漏らした自分はこうしてまだ生きているというのに。

 2時半帰宅。文庫ダンボール一箱、ポリ袋に小分けして屋内に入れる。要30分。15時現在、晴、7・6℃(最低−0・5℃、最高9・4℃)、湿度52%。4時、簡略鍋焼きうどん、ナットウ、冷水、バターロール2、ミニ餡パン1、カフェオレ、紅茶、冷水。睡魔。受注、高橋睦郎『善の遍歴』。梱包4。

 風呂場排水孔をスッポンで掃除。要1時間、無事開通、ツマリ解消。このスッポンを発明した人にノーベル賞をあげたい。11時半入浴。アーサー・C・クラークスリランカで死去。90歳。

 浴室ツマリ問題が解決したのを祝し、カツオたたき、ヤリイカゲソとネギ焼き、鶏ムネマヨ焼き、菜の花とモヤシサラダ、ウィスキー水割り2。書見。4時半就寝。