須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 どうぞ注がしておくれ

 3時起床。寒寒寒。15時現在、晴、−7℃(最低気温−9・2℃、最高気温−5・1℃)、湿度80%。牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水。受注1、長谷川素折『句集村』。梱包1。7時、うどん、ナットウ、冷水、トースト2、蓬大福2、カフェオレ、冷水。9時「フルスイング」。葉書1枚書く。

 零時過ぎ、買物へ。この数日のドカ雪のため至るところ雪山が出来、火曜日に歩いた時とは景色が一変している。除雪による雪の丘に隠れた向かい側の歩道を薫風書林の上半身が移動して行くのを発見。声をかけぬのも悪いかと思いかけてみる。と、トッツアン帽子を被ったジャンパー姿のスガを、あれは何処のオヤジだ?という表情でしばしの間伺っていたが、手を振ってやるとわざわざ道路を横断して近づいて来て、ようやく「スガさん?」と認識してくれた。別に用事はなかったんだけど、ワルイワルイ、いやいや、じゃあまた、と別れる。

 <セブンイレブン>でKDDI410円払い込み、<Maxvalu>でチューブ入りワサビとショウガ、ネギ、ナットウ、牛乳、玉うどん、クッキングホイル、トイレペーパー、ニッカクリアブレンド、日本酒温情2リットルパック、計2772円を買って戻る。雪の坂道を登りながら、この酒でやろうじゃないか、どうぞなみなみ注がしておくれ、飲んで静かに語り合おうじゃないか、なんていう風に薫風宅へ押し掛けようかなあ、と暫し思うが時間も遅いし、なんといっても酒が減るのが惜しいのでヤメにする。

 録音しておいた「ジャズトゥナイト」マイルスのテープ聴く。『オン・ザ・コーナー』〜『ビッグ・ファン』時代のセッション。サッカー親善試合チリ対日本は失念、見逃す。0−0の引き分けで早くもディフェンシヴで面白くないなどと批判されている。2時前から酒。カツオとヤリイカ刺身、イカゲソ焼き、ポークソーセージ、目玉焼、燗酒2、ウィスキー水割り2、炙りロールパン2、玄米茶。

 「ラジオ深夜便/こころの時代」は五木寛之「わが人生の歌語り」。直木賞受賞前後の話。カッコよすぎ。五木さんの受賞に疑問符をつけていた選考員中山義秀から数年して「私の間違いでした」という内容の葉書が届いたという。さすがサムライ。サムライと云えば実際、中山宅で飲んでいる折は、義秀氏、日本刀をやたら抜いて見せたがる癖があり、お客はマジで怖かったと誰かの本で読んだ覚えがあるが。「日本の話芸」。講談/宝井琴嶺源平盛衰記 藤戸の渡し」。6時過ぎ就寝。