須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 アクロバティックな古本屋

 8時半起床。快晴。早朝から暑。トースト2、ミニ餡パン2、バナナ1、プロセスチーズ1、カップスープ、牛乳、紅茶、冷水。
 9時40分出。郵便局に寄り冊子3ヶ発送。地下鉄で◎◎◎◎◎駅へ(この駅に降りたのは十数年ぶりか)。タクシーで△△界隈へ(先週水曜のセリで亜本屋さんからタクシー代を支給されていた)。頼りない運転手の導きを諦めて、降車して高級住宅街(冗談なしに)を10分ほど探しまわっているうちに見慣れた亜本屋さんの愛車である蕎麦屋さん出前バイク(HONDAスーパーカブ)が停まっている家を発見、無事に某さん宅到着。
 11時から亜本屋さんの仕入れ手伝い。書斎の作り付けの棚三面から(スチール棚にすると十数本ぐらいか)本を降ろして大市用に仕分けして縛る。始めは縛りを担当していたが、自分は縛りが苦手とあって仕事捗らず、30分ほどで亜本屋さんと交替、もっぱら本を棚から出す方に回る。ちょっと特殊な作りのガラス扉の棚で、高さ1メーターぐらいの中段の、窓のさんのように突き出たところに立って、パイプを片手で掴かみながら、もう片方の手で抜き出した本を下にいる亜本屋さんに手渡すというアクロバティックな姿勢での作業が延々続く。昨日まで寝てばかりいてすっかりナマッテいた筋肉が鍛えられる。須雅屋とは縁はなかったが、◯年前に亡くなった書斎の主は札幌の古本屋さんたちの間ではけっこう知られたお客さんであったらしい。戦記物が多い。あと美術本などいろいろ。文学では大佛次郎尾崎士郎井上靖などこまごまと。美術本、北海道関係の方はよく分からぬが、文学ではそれなりにオモシロイものはあるけれど、1冊でおおっ、や、ぎょっ、や、ガーン、という本はないように思えた(あくまで価格的に)。1時過ぎ昼食。居間で供された暖冷のお茶二種と蜜柑、それに亜本屋さんからお裾分けのコンビニおにぎり1ヶ。広々した部屋に周りの緑からのいい風が入って来て、ああ、お金持ちっていいなあ、富っていいもんだなあ、と羨ましくなる環境なのだが、気さくな夫人の話によるとカメムシが多く、侵入に手を焼いているとか。触るのがイヤなのでガムテープで捕獲するのだと云う。そのために家中あちらこちらにガムテープを置いてあるのだそうな。休憩30分足らずで作業続行。17時終了。バイト代6千円頂く。来週も続きがある由。
 亜本屋さんと別れ女子高生を大量に乗せたバスで◯◯◯◯駅へ。<Rや>さんに初めて入ってみる。新しめの単行本文庫本が多く入荷しているのに感心する。「雪明かりの叢書」バラと堀江敏幸文庫「いつか王子駅で」買う。1490円。十年ほど前に酒席を共にしたこともあるご主人は自分の顔を覚えていないようであった。あの当時、青年だったご主人も今は中年のおじさん。あの当時すでに中年であった自分は・・・
 南平岸Maxvalu>でもやし、ミツカン追い鰹つゆ1・8L、せっけん、ゴミ袋、計823円。19時半帰宅。疲労。20時シャワー。上がって筋肉鎮痛消炎剤をたっぷりと擦り込む。サロメチールではなく岩内義母から貰った同仁医薬加工株式会社のボルタレンというもの。21時現在、21・2℃(最高気温30・5℃)、湿度53%。受注1、大岡昇平「野火」新装版。日ハム1−11楽天。山崎が39号、40号。日ハム・ジョーンズが1軍復帰。大敗の一要因はこれか?1時、秋刀魚刺身、ポテトフライ、冷奴、もやしとメカブ和え、ウィスキー水割り5、麦茶。4時就寝。