須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 ちょっと引っ越し6、と、もう一つ引っ越し

 8時半起床。うどん、ナットウ、冷水、ロールパン3、ミニ酒マン2、カフェオレ、紅茶。二階ガキうるさし。ほんとうに今日中に越して行くのか不安になる。管理人さんの冗談だったりして。はは。
 9時半出、地下鉄でススキノ、10時、三条ビル亜本屋。先週土曜に荷物を置いた空き部屋から雑誌類や美術全集を赤帽さんに載せるために階段を果てしなく往復して1階へ降ろす。先週に続き、また工事作業員の人が二人手伝ってくれ助かる。これを積んで亜本屋さんが伊藤赤帽さんと倉庫へ降ろしに行っている間に、図録と文芸書が入ったダンボールを元の店舗があったブースに鉄車三台で往復して運搬。最後は戻って来た赤帽車に雑誌他を積み込み、三条ビルで亜本屋さんに3千円頂いて後、月寒の倉庫まで赤帽車に同乗、荷物おろす。12時20分終了。月寒の<Maxvalu>で歯ブラシカタメ、酒温情2リットル、牛乳、ガム、計1082円、<ツルハドラッグ>でティッシュペーパー198円を買って徒歩で平岸方面へ。月寒公園裏のアンパン道路にも春の気配が。
 1時帰宅。自分の部屋の至近非常口の前に4トントラックがど〜んと停まっており、見るからに学生さんのアルバイトと分かる作業員が専用梱包具に包んだ家具や家電品などを次々と二階から運び出しているところで、時あたかも二階一家の引っ越し作業真っ最中だ。うん。感心感心。ダンナの収入もよかったのだろうけど、まあ若夫婦の割には随分いろいろ持ってるもんだ。ガキ用の小さなケースに入ったスキーや子供用のミニベンチまである。可愛がっているのだなあ、さぞかし。お子様たちをたいそう慈しみ、のびのびと育まれていたのがよく分かるのだが、自分らの寝室の真上でガキが走り廻る音とは別種の、ど・すーん、ど・すーん、という小雪崩のような地響きが毎日のようにしていたのは、お子様たちがこのベンチをジャンプ台にして床に飛び降りる遊戯を繰り返していたのだな、と謎の一つが解けた。しかし、これはオモロイと新たに発見し得した(?)気分になったのは、二階真上の引っ越しと云えば本来は相当の音が真上から聞こえる筈なのに、さほどでもなく、この二年近くの毎日普段の方がよほど堪え難い騒音だったということだ。ドアを開けて見物していると、「馬鹿やろぉ〜、こらぁ〜、一つ一つ運べぇ〜、オレらの仕事舐めんなよぉ〜」とドスを利かせた声が階段の上から降って来て、思わず、こえ〜、と震えましたの、アタクシ。正社員が大学生アルバイト君に注意しているらしいのだが、とてもじゃないが、アドヴァイス、指導というより悪意の籠った恫喝にしか聞こえず、自分であるなら、はいサイナラ、あとはアンタたちでせいぜいガンバンな、とそのまま辞めて家へ帰って寝るところ。どうも、芸術的な社名の割には、随分、野蛮物騒な社風の運送会社だな、と思ったことだ。自分も10年前に◎◎通運の下請けの◯◯荷役サービスという会社で引っ越し屋のアルバイトをした経験があるが、いろいろなオニイさんやオジさんやオジイさんがいたけれども、同僚後輩にこれほど乱暴にチンピラみたいな口を利く輩は知らず。当時、日給はいいが引っ越し屋××××の仕事はキツイぞ、ドライバーがやたらイバっているし人使いが荒いって話だべさ、ノルマ一日三軒だとよ(だいたいが一日せいぜいニ軒である)、とバイト仲間の間で情報が流れていたのであるが、今回の芸術的な社名の引っ越し業者も人使いはなってないわ、言葉使いも粗暴だわ(お客に対してではなく正社員からバイトへの)、で、表面のイメージだけで判断してはならんもんだ、何ごとも、と実にお勉強になったのである(肝心の仕事はちゃんと客が満足するようこなしているのだろうけど)。
 12時現在、晴、6・1℃、最高気温7℃。二階の引っ越し2時過ぎ終了。ああ、静寂が・・・静寂が訪れた。神がわたしに静けさをお与えになったのだ(隣のギャオスガキのギャロップ音と超音波攻撃に耳を塞げばであるが。が、これは真上からの脳天直撃爆撃ではないからまだなんとか凌げるだろう)。二階のこの静かさがしばし続くのを切に祈る。日記。カフェオレ。5時再外出。南平岸の<セブンイレブン>で『週刊新潮』立読み、<Maxvalu>で、モヤシ、うどん、アルミホイル2、トイレ洗剤、計362円。戻ってGS、灯油12リットル864円確保しておく。発送1。梅オカカおにぎり2、紅茶で第二食。 
 7時半入浴。9時半から10時過ぎまで仮眠。10時半から11時、趣味の時間。零時半から、コールドチキン、本シシャモ、湯奴、コンニャクと大根の煮付け、大根浅漬け、貰い物カンビール(サントリー・プレミアム)1、燗酒三合。「朝までファイターズ」。西武9×日ハム3。柳家小三治うどん屋」。午前6時就寝。すでに4月。予定がどんどん崩れつつある。