須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 引っ越し手伝い4

 午前9時半起床。9時現在、晴、1・3℃(最低0・8、最高2・3)、湿度53%。うどん、ナットウ、冷水、トースト1、クリームチーズ、ミニあんパン1、牛乳、カフェオレ、紅茶。10時半過ぎ出。地下鉄でススキノ。

 11時過ぎ、亜本屋着。すでにi運送のトラックが三条ビル1階仲通出入り口に横付けされており、スサ長男と亜本屋さんが作業を初めている。店舗入口近くの棚の天辺に載っている大判画集を数冊ずつ、次いで美術展カタログの縛りを両手に持って降ろしてゆく。店舗から階段まで約20メーター、踊り場含めて24段の階段降りて1階へ、出入り口まで約10メーターを両手に縛った本を持って運び2トン車に積み、また階段昇って店舗へ戻り、同じことを繰り返す。これを三人で延々やり続ける。

 1時半、トラック荷台が満杯のなったのでスサ長男と助手席に乗って某所倉庫へ。倉庫として借りている車庫に着き、荷物をi運送さんと三人で降ろして積んでゆく。ビルでの仕事は汗ばむが、ここの仕事は冷える。降ろし終わって2時半。戻る途中で<セイコーマート>へ寄り各自昼食買い、移動中の車内で食べる。自分はオニギリ塩むすび2ヶパックとPBほうじ茶、計276円。倉庫往復の車の中が休憩時間。

 3時三条ビル着。また階段上り下り、運ぶ、積み込む、運ぶ、積み込む、運ぶ、積み込む。自分であったならエレベーターのないビルの2階には端から入らないのだがな、と思う。土日の催事古本市用の荷物残して積み込み完了。4時半となる。また倉庫へ。降ろす、積む、降ろす、積む、降ろす、積む。他人事ながらあまり先行きの見える引っ越しではないので、これが古本屋の仕事なのであろうか、と電灯1ヶの暗い車庫の中、寒さも寒いしで、だんだん憂鬱になってくる。本を降ろし終えて6時。亜本屋さんの計画では今日のうちに本棚も運ぶ予定であったらしいが、到底時間的に不可能なので明日へ延期。

 ここでスサ長男はお役御免。i運送さんの事務所へ寄り、トラックから赤帽車に乗り換える。昔から時々仕事の電話で話して来たご母堂の顔を一目みたいものと希望したがi社長に却下される。6時半、再度三条ビルへback。二階店舗前に積み上げてある古本市用の荷物を降ろしで積み込む。「無理だって!タイヤがパンクするって!」と社長が悲鳴上げ、もう1台を呼び出して残り積み込む。7時15分完了。実を云うと作業しながら自分は午前中から数えていたのであるが、2階店舗から両手に本の縛り持って階段降り、トラックに積み込み、また階段昇って店という往復を、今日は165回やった筈である。あたし、もうイヤ!カラダが云うこと聞かないわ、って感じなのである。おそらく日本国に存在する古本屋の中で今日最も階段の上り下りをやった人間ではないだろうか。亜本屋さんから8千円戴く。
 南平岸Maxvalu>でモヤシ、白鹿200mlカップ1、サランラップ、歯磨き粉、計442円調達。8時半過ぎ帰宅。郵便受けに区役所保険年金課の「本日お伺いしましたが留守でした」印字入りの封筒が。GS往復。灯油14リットル924円確保。受注、金子みずず童謡集『このみちゆこうよ』。

 10時半〜零時入浴。生メジマグロ刺身、エビフライ、ダイコンとネギ炒め、蒸しモヤシポン酢かけ、トースト with クリームチーズ、燗酒1合、ウィスキー水割り2、玄米茶。午前5時半就寝。