須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 難しい時代ですねえ

 9時起床。9時現在、晴、17・8℃、湿度52%、日中最高気温22℃。『歴程』読む。10時、トースト2、ヨーグルト、ゆでモヤシ、冷水、牛乳、カフェオレ、紅茶、チョコ。
 お客さんから依頼のあった探求書をNetで探し、長文メール書いて送信。要3時間。7時、うどん、ナットウ、米飯、冷水、紅茶、チョコ。7時半、温泉旅行番組。受注1件、川崎洋詩集「海」。
 ブログ徘徊で某地方の古本屋さんたちが御上に引っ張られていたのを知る。わいせつ図画販売目的所持の現行犯で、7店舗の経営者と従業員計9人の由。ネット上で古書が直接売買されるようになり、数年前から客足が落ちて利益の維持が難しくなっていたらしい。つまり某建築士とはレベルは違うが生活水準を落としたくなかったということなのか。人を使って大きくやっていると(大きくたって他業界から見ればホントにたかがシレているのだけれど)、それなりに大変なのであろうが、何か、誰もがトレーダー、誰もが古本屋、誰もが商売人である現在に浸食されている古本界の一面が見える事件ではあるなあ。いやあ、難しい時代ですねえ。フーゾク関係は扱ってない(イクォール・キライという訳ではない)とは云え、ウチも御上にはお世話にならないように気をつけようっと。保釈費用を捻出できないだろうからね。
 零時、アナゴちらし鮨、サンマの押し寿司、枝豆入りテンプラカマボコ、アボカド、日本酒1合、水割り4杯。

 「ブルースブラザーズ2000」の後、草間弥生のドキュメンタリーを見る。相変わらず、作品、本人共に強烈。寝る前にはよくない番組。悪夢に魘されそうだ。大昔から生理的に、水玉とかブツブツの斑点とか罅割れとかの模様がとても苦手なのであるが、見てしまうのだな、これが、ひぃええ〜、と叫びながら目を被った指の隙間から、覗いてしまうのだな、これが。草間弥生への一問一答なるコーナーがあり、質問「好きな映画監督は?」の答が「自分」。おそらくきっと、好きな画家も、好きな造形作家も、好きな小説家も全部自分なのではないだろうか。5時就寝。