須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 出稼ぎ二十一日目にて完了

 1時起床。12時現在、晴、23・4℃、最高気温26℃の予想。うどん、ナットウ、冷水、ミニあんパン、牛乳。

 1時40分頃、伊藤赤帽さんから電話。2トントラックを2時からA本屋さんに頼まれていたが、都合によりトラックが使えなくなったので 赤帽車二台が替わりに入りますのでよろしく、とA本屋さんに伝えてくれ、とのこと。すでに電話は新事務所に移り、A本屋さんは自分と同じく携帯電話を持っていないので、ウチにかけて来たらしい。

 2時10分、A本屋着。スサ一家、今日は親父はいず、兄と弟のコンビ。スサ兄が云うには、昨日持ち帰った本は◯◯書房へ持ち込んだのだそうな。主人不在にて査定できる人がいなかったので金はまだ貰っていないらしいが、「勉強する」とはそういう意味であったのか、なかなかどうして抜け目の無い父子だ。どうりで、A本屋さんのバイト中も弟の方は真面目によく働くけれど、父と長男はの二人は、許可も出ていないのに、しょっちゅう一服に行っては15分ほども姿が見えなくなったりするわけだ。A本屋さんが読んでいた『彷書月刊』7月号を覗く。

 2時半、赤帽車2台着。昨日二階から降ろした美術全集などの縛り、家具、私物のダンボールなど積み込み、徒歩5分ほどの所にA本屋さんが借りた車庫(他に2ヶ所借りている)へ運んで降ろす。三往復して終了。スサ兄弟は別な倉庫(車庫)に整理して除けてある処分本を赤帽さんに乗って取り行き、自分とA本屋さんは昨日来た新古書店がほどいた荷の紐をもう一度縛り直して、積んである小上がり部分(元焼肉屋なり)から先ほどまで赤帽に積んだ荷が置いてあった床に降ろして行く。1時間ほどで赤帽車が戻り、二台から縛り、ダンボールを降ろす。赤帽さんとスサ兄弟はそこでお役御免。5時半、頼んであったチリ交さんの2トントラックが店前に停車、A本屋さんと処分本を積み込む。ひたすら積み込む。露伴全集の古い版、戦前(?)の逍遥選集など、場所があれば個人的に欲しいものもあったが、致し方なし。東欧のあまり有名ではない版画家たちの版画もドサッと捨てる。これは十年以上前にA本屋さん、ある人から斡旋された企画で買わされて、相当な損をしている筈なのだが、自分のようにいつまでもグチグチとこぼすことはしないのだった。トラック一杯に積んで6時終了。たくさん貰ったゴミ袋のお裾分けに与る。4千円と角川の現代詩観賞講座を戴く。これにてA本屋月寒店の片付け整理完了。また明日から引き蘢りの日々。帰り、昨日に続いて今日も月寒公園を通り抜ける。途中で野球見学。

 7時帰宅。『石神井書林古書目録』69号来。シャワー。トースト2、紅茶。「大阪ことばあそびうた」、2時間探すが見つからないので諦める。ご免なさいメール出す。1時半、焼豚、ガンモ、温奴、蒸しモヤシ、日本酒二合。サロメチール。4時半就寝。1時間ぐらい眠るも寝苦しく目覚め、その後、9時ぐらいまで半覚半醒して後本眠。