須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

日曜 出稼ぎ二十日目

 正午起床。12時現在、晴、22℃、最高気温24℃の予想。牛乳。日記少し。昨日のお礼メールが来ていた。鶏即席麺、ナットウ、冷水、食パン2、ミニあんパン2、カフェオレ。

 月寒への道、快晴にて気持よし。一気に夏到来か。起床時には1時から2時には到着する予定でいたのだが4時前にA本屋着。すでに常連バイトのスサ父子とA本屋さんにより二階の本の縛りは一階に降ろされていた。ふらふらしながら、今にも倒れそうなA本屋さん、遅くなった自分にさすがにちょっとムッとしているようだ。汗だらけのスサ父子、「疲れた。腹減った。疲れた。腹減った。この本で勉強だ。腹減った。疲れた」と繰り返しながら、捨てる本の中にあった大型本の変色した何か古いモノを持って帰って行った。聞けばスサ父子、某新古書店を呼んで処分本から選ばせて売却したらしい。ワゴン車一台分で3300円であった由だが、バイト代の他にそのお金もA本屋さんは父子に進呈したらしい。つくづく人がいい人であるが、この父子も案外に商売人なり。スサ家の二人が帰った後は、二階の家具、私物の入ったダンボールなど、往復して1階に降ろし、二階と階段を掃き掃除。凄まじき埃。二年半分の埃。時々、窓から外ヘ顔を出して新鮮な酸素補給しつつ6時まで。2千円いただく。帰り、月寒神社の横から入って、月寒公園の中を通ってみる。ちょっとした冒険気分。池の畔に佇んでいると浮かんでいた鴨が寄って来る。野球場が二つあるのを初めて知り、公園の全貌をほぼ把握。サッカーやキャッチボールをやっている人たち、犬の散歩をしている人たち。クルマの死体放置所。「記念樹の森」を通れば喧しき鴉たちの呼び交す声。通り過ぎたところでリーダー(?)に唱和した鳴き声が一斉に起こる。森を揺るがすばかりの鴉どもの声に、びくっとする。

 7時15分帰宅。受注1件、島田陽子「大阪ことばあそびうた」(女優さんではなく、たしか、「♪こんにちは〜、こんにちわ〜、日本の国から〜」の万博の歌の作詞者)。入浴。焼豚、糠ニシン、冷奴、きざみ昆布、蒸しモヤシ、センベイ、ピーナツ、サッポロ黒生350ML、日本酒三合。坂本龍一のDJ番組を聴き、馳周星がゲストのW杯番組見る。5時就寝。