須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

とほほ仲間

 正午目覚め。もうネット販売は出来ないのだ、ウチは、という冷厳なる現実から逃れるためにまた寝て、3時起床となる。冷水、牛乳、紅茶にて第一食。

 現在、日本中の<DION>利用者がネットに繋がらなくなりパニックになっています。なんていうニュースが流れているのではないかとラジオを聞くが、それらしき情報特になし。<DION>に電話するが、話し中でずっ〜〜〜〜と通ぜず。これはやはりウチだけではなく、全<DION>利用者が困惑混乱して、電話をかけまくっているのかも、と強いて思おうとする自分。ふと、萌黄さんも同じだ、たしか<DION>だ、と思い出し、電話をしてみる。「そうですか。やってみます。ありがとうございます」と電話を切り、ご教示いただいた方法を半信半疑で試してみる。それは、一度PCの電源を切ってから、モデムという箱に繋がっているコードの先のプラグを一旦コンセントから抜き、また差し込み、しかる後に、またPCを立ち上げるという手順をやってみよ、というもの。で、やってみた。そしてPCの電源入れてみた。そうしてそれから、あら、まあ、不思議、直ったよ。ネット復活なり。メールも快調。いやあ、なんていう素晴らしい作戦だ。冴えてるぞ、萌黄さん!スゴいぞ、萌黄さん!グレートだぞ、萌黄書店!感動だぞ、須雅屋!(「小笠原劇場」のマネ再びだぞ、須雅屋!でもあまりウマくないぞ、須雅屋!)。

 昨日の「不払い事件」注意警告メールの案内から<日本の古本屋>の掲示板を久方ぶりに覗いてみた。被害に会われた古本屋さんたちの苦悩に満ちた声と悔し涙に思わず漏れる嗚咽が聞こえてくるのであったが、その中で一件、こう申しては失礼、気の毒なのであるが、思わず吹き出した東海地方の古本屋さんの書き込みがあったのである。自分なぞは、まだまだ被害が少ないほうであったのだなあ、と大いに慰撫されたことである(ご本人に許可を得て転載します。ありがとう。△△書店さん)。

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 「本当に間抜けな古本屋」

 昨日同業者から神奈川県◎◎市在住の悪質注文者についての情報を聞き、今、まさかと思いながらその人の名前を注文者の中から探したら、あっあっあった のです。宝くじには当たらないのになぜ詐欺には当たるんでしょう。カックリです。注文当日のことは良く覚えています。と言うのは、その日店の売上はゼロで、家内と二人で『今日の一日はナンだったんだろう、俺たちは何のために一日中ここに居たの』と、以心伝心で思っておりました。そこへ神様仏様日本の古本屋注文メール様が入ってきたのです。もっとも日本の古本屋を通しての正式なものではなく直接メールできました。文面を読むと今どき売れそうもない辞典の注文。それも9700円もする重たい本でした。それを家内に告げると心なしか目に涙が浮かんでいる様に見えました。ああ、やっぱり神様仏様日本の古本屋様なんだと、感謝感激しきりでした。しかししかし・・・・。がっくり・・・・。皆様のご参考のために当日のメールのコピーします。
 「『仏和大辞典 函 カバ 帯 1冊 詳細表示  伊吹/渡辺/後藤編他、白水社、1 、1981年    △△書店 9,600円 

 お世話になります。こちらは在庫ございますか?ありましたら、ぜひ購入したいのですが。お手数ですが郵便振替用紙も一緒にお送りください。
 名前・・・ 携帯電話・・・  251-・・・ 神奈川県◎◎市◎◎・・・ それでは、よろしくお願いします。失礼いたしました。 』

 発信日は1月17日です。 今まで入金チェックをしていません。これからは前金制にしようかと思っていますが、直接メールでこのようなメールが来た場合、前金でお願いする自信はありません。今日も店の売上は今現在600円です。トホホ・・。
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 そうか。自分らトホホ兄弟だった訳なのね。

 9時、うどん、ナットウ、冷水、トースト1、バナナ1、チョコ1、紅茶、カフェオレにて第二食。 
 受注二件、シムノン「ドールヴィルの花嫁」、ブラックマー「身振りとしての言語」。<楽天>へ16点UP。
 2時、焼ホッケ、牡蠣のマヨネーズ焼き、チキン炙り焼、米飯、漬物、緑茶にて第三食。今日は妻が女友達と密会、デートの日(何かアヤシイ雰囲気が)。その友達からカンビール・サッポロ黒生とチキン炙り焼をめぐまれたのである。貴重なビールはまた近々。冷蔵庫にビールがある。おまけにまだウィスキーも残っている。これだけで少しくハッピーな気分になれるのである。今日という日は萌黄作戦もウマいこといったし、なかなか好かったのである。

 朝8時から日記。ウィスキーお湯割り二杯。午前11時就寝。