須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

もうすぐ金持ち

 2時半目覚め。3時半起床。カフェオレ、冷水にて第一食。4時、郵便局、振替4400円、ぱるる6930円をおろし、<セイコーマート>へ。コピー180円、ガス代金12月分4744円を払い、レトルトカレー3ヶとレトルトハヤシ1ヶを、ハヤシもあるでよ、と呟きながら買う。各88円。

 『週刊新潮』『週刊文春』立読み、『実話時代』も覗く。道内の暴力団員は準構成員を含めて約4150人、その数はこの10年ほどほぼ変わりなく、7割方が札幌在住の由。とは、一般市民の自分から見ても分かる。ヤバくて派手で、一番手っ取り早くオイシイ儲けが望めるのがススキノだろうから。うち山口組系が6割強。ヤクザ冬の時代である由で、シノギのしのぎを削り合っているそうな。クルマやバイクを盗難してロシヤに流すために、ロシヤ・マフィアとの提携も進んでいるという。本州から進出組は地方では地元の住民に相手にしてもらえず、札幌でないと根付けない、と札幌のあるヤクザの方の談話。密漁とかは地味だし、体使って、キビシそうだもんね。

 <ホーマック>で巻きダン他の消耗品、昨日イカレたコードタップ他、計2544円を購入し6時過ぎ帰宅。ワープロの用紙の売場が削除されつつある。早くPCのプリンターを買わねば。
 7時、力うどん、ナットウ、冷水、ミニあんパン1、粗悪カステラ、カフェオレ、紅茶にて第二食。
 7時半、「クローズアップ現代:広がる格差社会・弁護士がいない」を見る。「いない」というのは地方にいないという意味なり。ITなどベンチャー企業がお得意さんの弁護士を何十人も抱える弁護士事務所は、東京他の都会で大繁盛だというのにだ。

 11時半から1時入浴。ジャガイモ唐揚げ、芽室産牛肉入りチャーハン、漬物、ナメコのみそ汁、緑茶にて第三食。

 2時から4時、水割り片手にテレビ。「綾辻行人有栖川有栖からの挑戦状6・安楽椅子探偵 ON AIR 出題篇」。今日、ネットのテレビ番組欄を眺めていて突然、もしかすると半月後には金持ちになれるかもしれぬいう希望の光が、この貧民窟に射し込んで来たのである。なんと犯人を当てた者には厳選なる審査の末、賞金50万円を一名にくれるというのである。かつて綾辻氏の館シリーズにすっかりやられてしまった一読者としての興味もあるが、、俄然、一攫千金を夢見た(我が家にとっては)自分は、これが人生最後のチャンスかもしれない、神様はきっと自分をお見捨てにはならない、いや、きっとゲットできる、と勇んで観てみたという訳なのだ。

 だが、ウィスキー飲みながら見ようなどと暢気に構えていたのがまず大いなる誤りであった。この番組の物語の舞台がテレビ局の生番組の中であり、その番組の中で事件の再現フィルムが放映されるという云わば二重の劇中劇と云うべき設定。番組の中に流れるCMが実際のCMと区別がつかなかったり、実際に挿まれる本当のCMも異例に短く(20〜30秒ぐらいでトイレに行く間がない)すぐ終り、またドラマに戻って話がテンポよく進み、視聴者に頭の中の整理をさせないよう、混乱させるよう、惑わせるような仕組みに作られている。番組の初めにビデオに録画することを奨めていたが、本音のところ、一回見ただけでは登場人物の名前も覚えられず、とても論理的な推理など無理な話で(自分の頭では)、あまりに当たり前過ぎる犯人しか思い浮かばず、う〜ん、まんまとやられた、と唸らされたことだ。ビデオを持っていない人間は圧倒的に不利である、と云うか、そもそも犯人当てに挑戦できないのである。元来が、そんな家庭は今時存在せぬ、という前提のもとに作成されているのである。ちぇっ!である。が、アルコールに霞んだあやふやな記憶にすがって、犯人の名前と推理のプロセスを応募しようとする自分なのである。解決篇は来週なのである。

 受注一件、『夜想』4号特集:劇場・観客。5時就寝。