須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

木曜 がんばったね

 本日から数日のあいだ独身。徹夜して起きていたので、柄にもなく妻が8時半に出発するのを見送る。札幌の病院に入院していた義母を送って岩内の実家へ赴き、日曜夜帰札予定。無事送り届け、帰還することを切に望む。今死なれると困るのである。

 昼12時半、酒熱燗2合飲んで寝ようとしているところへ、小樽文学館副館長の玉川さんより電話。5月14日(土)に予定されている自分の講演を、1週間早めて7日の土曜日にできないか、その方がGWに館で開かれる古本市と重なるのでお客が集まるから具合がいい、都合は如何がなりや、という質問というか要請なり。人がより多く集まるのは困るなあ、と気乗りはしないが、話の内容はまだ何も考えていないのだから、どうでもいいや、1週間延びようと早まろうと、いい話ができるわけでもあるまいし、と思い承諾した。

 1時半就寝。朝日新聞勧誘員のオバさんに一度起こされたが、7時半まで寝てしまう。

 夢。虫の出てくる夢というのは時々見る悪夢。今日は、何処かの家で、クロとかヤマトではなく、なぜかホットドッグぐらいの巨大なチャバネゴキブリと殺虫剤スプレー片手に格闘。外へ逃げたのを追跡、また別の家に逃げ込んだのを、こちらも窓から侵入して、ようやく殺戮。種類がチャバネであったのと、はじめは持ち重りしていたスプレー缶を使い過ぎで、仕舞には戦闘の激しさを物語るように軽くなったのと、夢の最後の方に神田のけやき書店店主の佐古田さんが出て来て、「ガンバッたね」と声をかけてくれたのを、鮮明に覚えている。

 そういえば、けやきさんは昔から自分を褒めてくれる時、例えば送った自家カタログに電話注文をくれる時など、「ガンバってるね」とまず言ってくれたものであった。♪あの頃自分は若かった〜。その言葉が素直に嬉しかったあの頃の自分であった。

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 朝4時、ゴミを出しに外へ出ると細かい雪が降っている。7時就寝。