須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 夜の西岡地区往復

 午後2時起床。牛乳、オレンジジュース、冷水。12時現在、晴、27・0℃(最低17・6、最高27・8)、湿度57%。15時現在、晴、26・7℃、湿度63%。うどん、ナットウ、冷水、食パン1、ミニあんパン1、紅茶。梱包3。外出する妻に◯月分家賃を71297円託す。受注『鮎川信夫詩集1945〜1955』。
 7時20分出。西岡<ビバホーム>へ。セロテープ2、目玉クリップ大、仕切書2、クラフトテープ3、PPテープ(ビニールひも)、エアキャップ、巻きダン、風呂スポンジ、ティッシュ、計3063円購入。帰途、懐中電灯を手に白いビニールチョッキを着用した老人男女が二十名前後も道路に集まって立ったまま談笑中、見廻りパトロールをやるために組織された自警団の人々であろうか、巻きダン、ビニールプチプチ、ティッシュその他を両手に抱きかかえるようにして歩いていた自分は、不審者と間違われたら困るのことよと警戒し、道を変えた。歩いて行くと八角立方体二階建ての住宅を発見し、内部がどういう構造になっているのか興味が沸き、チャイム鳴らして、「八角館の殺人」というミステリをいずれ書くために参考にしたいのですがご協力いただけませんか、本になった暁には一冊贈呈させて頂きます、と申し出てお邪魔し中を覗いてみたい誘惑に駆られたが、110番されても厄介なのでやめておく。この界隈、住むには静かで快適そうなのだが、建っている家が皆、競い合うがように一様に大きく立派で、駐車場に二台の自家用車が置かれたお宅もけっこう目につき、夕餉の後始末の食器を洗う音なども聞こえて来て、平和で幸福そうで(確定はできないが)、このこのぉ〜、安楽な生活送りやがってからに〜(こころのなかは知らないけれど)、羨ましいぞ、ああ、オレも立派な小市民になりてえ、もとい、なりたかった、今からじゃもう遅いのはさすがに分かっておるよ、こちとら、一生零市民、塵市民でやってゆくしかないのであるよ、と内的独白しながら逍遥する。約ニ軒のお宅の約二名の犬に吼えられたりしながら、汗かいて8時20分帰宅。

 シャワー。日記。2時〜、煮しめ、豚肩ロース塩焼き、ニシンの玉葱蒸し、ダイコンおろし、ダイコン薄切り、燗酒二合半、玄米茶。書見。午前6時就寝。