須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

木曜 日々は過ぎ行く

 受注電話で2時起床。12時現在、雪、−3・3℃(最低気温−7・0℃、最高気温−1・4℃)、湿度93%。牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水にて第一食。15時現在、雪、−2・2℃、湿度92%。 受注3、齋藤裕『STORONG』、沼正三家畜人ヤプー』、友田多喜雄詩・清水敦画『詩画集ちいさきものたちへ』限定850部ウチ愛蔵本134部本の1冊。友田・清水本は昨年秋の大市仕入れ。梱包2。

 ローカルニュースで流れる道内市町村のエライ人たちのサッミトへの期待を聞いてハラホロヒレハレとなる。カナダの首相に模造カナダ村の中にある模造赤毛のアンの家を訪問して貰いたいとか、ブッシュに来て貰って北海盆歌を(浴衣着てだろうな、やっぱり)踊ってもらいたいとか。洞爺湖周辺だけがイイ思いをするのではなく、あわよくばおらっちの町もオコボレに与りたいという切なる願い、おらが町の宣伝になることは何でもやって町起こしに繋げんという藁をも掴みたい気持、落ち込む地元経済をなんとかしたいというけなげなーというか破れかぶれというか身の程知らずというか図々しいというかー思いは分かるのであるが、どうもそのお......。拉致被害者の親族には会ったとて、北海盆歌をイエーッ!オールライト!ミンナノッテルカ〜イと気軽に踊り始めたりしないだろ、米大統領が。

 5時、うどん、ナットウ、ロールパン2、クッキー、カフェオレ、紅茶、冷水にて第二食。8時「鞍馬天狗」。自らを「麿は云々」と話す公家の娘が父親を「お父様」と呼ぶのはオカシイし、その公家が新撰組局長ごときに(当時の身分的に)タメ口きかれてるのもヘンだと妻がコメントする。まあいちいちアゲツラっていては、琴菊姫鞍馬天狗の正体を倉田典膳と名を変えた従兄弟小野宗房と気づかないのもなんで?ということになって物語が楽しめなくなるから仕様がないのだ。大佛次郎の原作はどうなっておるのか知らないが、少なくともこのドラマにおいては。日記。水ギョーザ、焼きカレイ、男爵イモとネギ炒め、米飯、生ワカメ、みそ汁、玄米茶。日記。ウィスキー水割り1。6時半就寝。