須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

木曜 やればできる

 午後3時45分起床。15時現在、雪、−4・5℃(最低気温−7・6℃、最高気温−4・2℃)、湿度73%。炙りロール2、ミニ餡パン1、牛乳、カフェオレ、紅茶。宅買い依頼電話。モノは立風書房『北海道文学全集』。某店を紹介する。○◯◯君からメール。

 6時、岩内より妻帰宅。予想より2時間も早いので慌てる。急いで米を磨ぐ。7時半〜8時、<ホーマック>往復。巻きダン、FAX用紙、セロテープ2P、スティックのり、クッキングホイル、計1638円調達。8時「鞍馬天狗」。大時代な登場の仕方、いやあ、かっこええのぉ〜。今度、セリ場に足を踏み入れ開口一番、「須雅屋天狗参上!」ってミエを切ってみるか。なおさら孤立を深めてゆくは必定だろうが。
 明日は地元月刊誌のインタビューを受けることになる。なんでも<アート系>の人が二ヶ月続き、編集会議(?)で、「今回もアート系でいこう、誰か候補はいないか」「う〜む......スガさん、どうですか」「スガさん?いいじゃない」ってことでご指名いただいた由だが、あのお、オ、オレってアート系?と以上の顛末を妻に述べると、そうね、あなたはアート引っ越しセンターよ。う〜む、たしかに引っ越し屋のバイトはやってたがね、そこはアートじゃなくて、東区役所駅からほど近い○◯サービスというところで、日通系だったけどね、日払い一日6千円だったけどね。
 梱包1ヶに1時間。入浴2時間。妻が岩内から運んで来た来た義母制作の煮物を入れたタッパーウェアー模造品の蓋が開かない。妻が悪戦苦闘するが真空状態になっているのかビクともしない。あんたやってみろ、と任されて格闘すること20分。つ、ついにこじ開ける。やればできるのよ、努力のできる人なのよ、父ちゃん、あなたは、労力を惜しまず頑張れる人なのよ、<自分自身>のためならば、と、インコの蘭丸ほか家中の尊敬と賞讃の眼差しが自分に注がれる。自分も久方ぶりに家長らしきことをしてのけた充実感をしばし味わう。ブタ肉と蕗と筍煮付、鶏塩焼き、豚焼肉、シシャモ、燗酒2合、ウィスキー水割り1、玄米茶。書見。午前5時就寝。