須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 稀本出現3

 3時起床。15時現在、晴、2・3℃(最高気温4・1℃)、湿度55%。うどん、ナットウ、冷水、トースト2、プロセスチーズ、ふかし芋、ミニ餡パン1、牛乳、カフェオレ、紅茶。ラジオで「ハゲタカ」5、6。

 東京同業◯◯さんから返信。「須雅屋さま 昭47年刊です。17年はスリリングな誤植でした」(◯◯さん、無断引用お赦しあれ)。いやあ、ははは。福永書誌にちょっと通じた古本屋なら、FAX見た時点で記載間違いに気づいただろうに、まったく恥ずかしいや。Aさん発見の『マルドロール抄』に匹敵する稀覯福永本の出現か、と現場から遠く離れて独り、参加も目撃もできないのにドラマを作って、入札もせずに熱くなっていたなんて。これだからビンボー人は困るよ。はは。一件落着。とんだ早とちりの一人芝居だった。

 夜11時過ぎ、お客さんから、11月24日に発送した(だから26日か27日には到着している)本を返品させて欲しい旨のメールが届く。代金は4500円。一応返品の条件は<返品について:弊店のミスによる場合に限ります。記載以外の線引き、落丁等の欠陥ある場合に、お買い上げ品到着後3日以内にご連絡いただければ、受けさせていただきます。なお手数料はお客様ご本人負担とさせていただきます。>と明示してあり、どうしたもんかと暫し煩悶するが結局受けることにして返信。ただし手元不如意につき来月末まで送金は待って下さいとお願いする。今返金しては年が越せなくなる。

 豚バラとダイコン煮込み、目玉焼、メカブとモヤシ和え、ワカメみそ汁。もそもそと咀嚼して呑み込む。お客さんのメール以来、さらに暗いクリスマス・イブに。ブルー・クリスマス!梱包2。日記。入力。書見。断酒。7時就寝。