須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

水曜 交換会

 9時、目覚まし鳴るが起きられず。10時15分起床。カフェオレ、冷水。まだ酔いが残っておりどうも楽しい気分で困ったもんである。地下鉄で大通。11時5分前頓宮神社着。札幌古書組合月例交換会。大市分40670円支払い。見慣れぬ男女二人組。新人が加入した由。何かヘンだ。いつもとは何かが違うと感じてはいたが、あの笑い声がないのであった。薫風書林が来ていないのである。どうしたのだろう。病いで臥せっているのか。自分は気がかりで入札どころではなく、本の縛りの並んだ机の前を本を見ることもなくただふらふらおろおろと歩き廻っていた。そうしてそれから窓辺で空を見上げながら、薫風佐々木氏に幸あれ、と両手を合わせて祈ってみたのだった(「自分は気がかりで」以下はもちろん脚色である)。11時少し過ぎから開札。荷物は琴似閉店のセコハンの山の他、戦後2〜30年代の雑誌類、戦前黒っぽいものもちょっと。矢野文夫訳「悪の華」元版初版は函欠だけれどマウント装でいい〜感じ〜。八木義徳全集が2セットも出ている。みんな大市で買い疲れているのか全般的に値段安め。でも組合費もまだ納めておらず肩身狭いので今回は何も入札せず。しかし今日は仕方ないとしてももっと早くから来てちゃんとモノを見ないとダメだと自戒。通常市を軽んじてはいけないのだ。昭和39年頃の『平凡』十数冊一括はなかなかのコンディションでそれなりの値段で落札されていた。こういうのは人気あるみたい。11時半終了。萌黄さんに『新潮』返却。グラシン紙分けてもらう。12時セリ場を辞す。地下鉄で南平岸。<Maxvalu>で玉葱、もやし、ほか購入、計478円。<Lawson>でDION10月分4385円払い込み。

 午後1時帰宅。12時現在、曇り、−2・4℃(最高気温−1・6℃)、湿度46%。うどん、ナットウ、米飯、冷水、クリームどら焼き。5時〜8時仮眠。サッカー五輪予選を前半途中から見る。サウジと0−0で引き分け、オリンピック出場権を辛くも獲得。日本がキープに入ってからの最後5分はことにヒヤヒヤ。筋子の手巻き寿司、三つ葉おひたし、ナメコみそ汁、緑茶にて第二食済ました後「知るを楽しむ・人生の歩き方 /玄侑宗久」。どちらかというと自分的には戒名の値段が字数によって何故違うのかなど(玄侑さんのお寺は別かも知れぬが)、お寺にまつわる諸々の価格決定システムを質問してみたいと思うのだが。居間の本整理。

 岡山に赴任した友人長谷川からメール。「驚愕の中国地方への転勤となりました。岡山市はそこそこ大きな町ですが、だんだんと中途半端なところと言われるのがわかってきた感じです。50を過ぎてからの文化圏の移動にはしんどいものがありますが、貴重な体験として愉しもうと努めているところです。」の由。午前1時入浴。湯奴、ヤキトリ、奈良漬け、ゆでモヤシ、ウィスキー水割り5、ほうじ茶。午前6時半就寝。