須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 ジンギスカンへの叫び

 11時起床。12時現在、雨、3・1℃、最高気温5℃。3時、牛乳、カフェオレ、冷水。4時前郵便局、30042円をおろし、冊子1ヶ発送。<セイコーマート>で電気代1月分5466円を払い込み、今号から置かれてあるという『札幌人』を探すが見当たらず。代わりに桜色の表紙に惹かれて『HO』を手に取ってめくると萌黄書店さん(正式名称は<さっぽろ萌黄書店>)が「古本屋が売りたくない一冊」コーナーで紹介されていた。本は高城高「微かなる弔鐘」。特集は道内桜の名所と花見ができる温泉と野外ジンギスカン店。去年の4月5月に撮って用意していたのか、現実にはまだ北海道の何処にも咲いていない筈の桜の写真に見入る。写真の中では我が実家から歩いて15分の伊達温泉までもが立派に見えるのだった。初期ジンギスカンについて舌鼓をうちながら(とおそらく想像するのだが)対談する東直己氏の写真に、昨年11月に偶然トイレで隣になった折に聞いたその迸る勢いのよさを思い出す。(ああ、ジンギスカン喰いてぇ、などと叫びながらも、今のところ何も恩恵に預かっていない雑誌についてこんなに文字数を費やしていいものかと疑問に思うのであるが)。
 帰宅後、米ナナツボシ5kg1540円を頼む。電話注文後、5分と経たずにチャイム鳴り配達係の人が。まるで注文を予期してこのMS近くで待機していたかの如くである。
 5時、ロールパン2、ミニあんパン1、牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水。牛鍋さんからメール。こちらの返事にまた返信が来るのでなかなかやりとりが終わらない。
 8時、第一書庫で本探し1時間。9時、トンカツ、クリームコロッケ、ナットウ、米飯、うどん、緑茶、抹茶クリーム大福。受注1「不思議なヴァイオリン - フランス民話集2」、梱包4。2時、「プロフェショナル」羽生善治の回の再々放送。芸能人ではないのだから当り前と云えば当り前なのだが、普通に電車に乗り、普通に最寄り駅から将棋会館への道を歩いていたりするらしい。何処ぞで遭遇する機会が自分にあったなら、じとーっと見つめ、しかる後に後をつけかねないと思う。3時入浴。5時、燗酒二合半。谷川俊太郎「真っ白でいるよりも」通読。午前7時半就寝。