1時起床。牛乳、紅茶。2時、サッカー天皇杯決勝をテレビ観戦:浦和レッズーガンバ大阪。小野は先発したが後半左足を痛めて交替。後半42分に小野と交替した岡野からのパスを永井が決め、1−0でレッズが二年連続V。選手が表彰されている途中、勇退する監督ブッフバルトの目に涙。15時現在、雨、4・1℃、湿度55%。
5時、クロワッサン2、葡萄パン2、ミニあんパン1、バナナ2、牛乳、紅茶、カフェオレ、冷水。賀状届く。18枚なり。某氏ご母堂からは「今年も頑張って二人離れずにいて下さいね」の有り難き励ましのお言葉が。またサバイバルの一年が始まった。
日記。9時、シャケ、トマトと大根おろしとナントカのサラダ、米飯、おろし入りみそ汁。
深夜1時過ぎ、「あの人に会いたい」の再放送特集を見る。三浦綾子、秋山庄太郎、横山隆一、中村元、長沢節、西岡常一、笠智衆、村野藤吾、浜田庄司、辻嘉一、大村はま、井伏鱒二、浜口庫之助、森滝市郎、北村西望、徳川夢声 。あまりに面白いので終りまで見て4時になってしまった。始めの二つ、沢村貞子、幸田文は見逃し残念。
テレビ版「悪魔の手鞠手毬歌」を4時から終りの方のみ。ハナ肇と藤岡弘が刑事役。どんな映画もいつかは死者だけが出演者になる。見ながら冷やで二合。夕飯の残りで酒二合。
佐々木安美詩集「さるやんまだ」を読む。86年にH氏賞貰った詩集。昨年夏にセリで買った詩歌三本口に入っていたもの。店を開いていた時分、「H氏賞」と背に印刷してある二刷りの帯付を扱ったことがあり、セリ場で見た時は、あ、珍しいけど帯がないな、と入札価格の計算にはほとんど入れなかったのであるが、最近、数ヶ月たって、十数冊で括ったまま放ったらかしてあった本の紐をほどき、そろそろ値段をつけるべえか、と調べたところ、初版には刊行時より帯はないらしいのだ。よほど少部数の印刷であるらしく、たしかになかなか見かけぬ本なのだが外装無しで完本とは知らなんだ。もう一つ、自分得意の早とちりの誤解があった。この詩集のタイトルを知って以来20年、「さるやんまだ」とは東北や北陸など何処かの地方の方言、それも昔から伝わる民間信仰の中で重要な意味を持つ呪術的な言葉なのだろうと今日まで思いこんでいたのである、勝手に。が、実は、詩の中の話者である夫=父親(つまり、ほぼ現実の作者)が家族から「さるやん」(佐々木だからな)というあだ名で呼ばれており、家族=妻+娘から、さるやん、まだ、さるやんまだ、と呼びかけられ、催促せられているという意味の「さるやんまだ」だった。作者が自分=スガアキマサであったなら「すがやんまだ」とか「あきやんまだ」になる訳で。いやあ、読んでみないと分からないものである。ああ、奥深い、奥深い。ははは。いい詩集だった。午前8時就寝。