須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

金曜 花見にゆく

 3時起床。4時前郵便局。振替妻口座から3290円(頼まれていたので)おろす。その後すぐに戻る予定であったが、MSの脇を通る澄川通りをついふらふらと桜並木につられて散歩。途中、右に坂を上って、MSへ戻る道を行くと、今度は左にずう〜〜〜〜〜〜と広がる平岸霊園にぼおーっと桜が咲いているのに誘われて園内に入り花見。あちら、こちらと、桜の木を眺めながら林の中の道を歩いて行くと、きききききききっ、とそれに、すーちょんちょん、すーちょんちょん、という二種の野鳥の鳴き声がした。すーちょんちょんは、自分の頭のすぐ上から聞こえ、見上げるとその、なんという名なのか、ともかく、すーちょんちょんの鳥が二羽、せわしく羽を動かしながら空中浮遊し、桜の花の中に嘴を挿し込み、また次から次の花へと飛び回っては蜜を吸っている。この、すーちょんちょん、は自宅MS前の電線に止っていることもあるが、この辺りが本格的な生活圏なのだろうか。野鳥が蜜や花粉を食するシーン、テレビなどで紹介されることはあるが、実物を見るのは初めてだ。面白いのでしばらく見物していたのだけれど、人家の庭の桜とちがって霊園の桜は、いくら仰ぎ見ようが不審者と見咎められる心配がないのがよろしい。人影まばら、ごくたまにしか人間と擦れ違わない。実に静かなもんだ。さらに桜見物に歩こうとしたが、やることがあったのを思い出し、あわてて帰宅。4時40分。Y運輸に電話し、妻カタログを9通メール便にて発送。

 うどん、ナットウ、冷水、食パン1、ミニあんパン1、カフェオレにて第一食。受注3件、内藤ルネ「幻想人形館」、フォークナー文庫「野生の棕櫚」、和田博文編「近現代詩を学ぶ人のために」
 7時、ラジオは横浜−日ハム。どちらのファンでもあるのだが、今シーズンはまだ(って始まったばかりだが)可能性のある日ハムを応援することに。新人のサウスポー八木が完投、1−4でハムが元鯨ベーコンに勝つ。8時台、NHK「北海道ひと物語/海鳥と妻と」というのを所々見る。礼文島の鮑コタンだかの老漁師夫婦の冬から春までのドキュメンタリー。映像、音声、アナウンサーのナレーションだけならよかったのであるが、海や雪の絵をバックに流れる旦那の演歌の歌詞のごとき自作詩の朗読と、解説的喋りが、感動を十分の一ぐらいに減らしてくれる。「たけしの誰でもピカソダ・ヴィンチ」を4分の三ぐらい見る。ヤンキース松井、左手骨折。谷川浩司九段、名人戦第三局勝利、久方ぶりに光速の寄せが炸裂した由、これで1勝2敗となる。

 12時、エビドリアのミニ丼、中華丼のミニ丼、がんも煮付け、筍入り薩摩揚げ、白御飯とイカの塩辛、緑茶、ロールケーキ、紅茶。
 キャンセルとなった「虞美人草」他、<日本の古本屋>へ4点入力。朝5時から日記付け。妻は午前中から外出。昼1時、横になるも眠れず。だらだらとテレビ。午後3時近く就寝。