須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

我発見す!

 午前4時起床。シャワー。サンマ刺身、カツオのたたき、コンニャクと小揚げの煮物、蕗の漬物、米飯、番茶、アンパン、カリントウ、紅茶。
 晴、(たぶん6時現在) 気温15・1℃、南南西の風2m/s、湿度88%。日中最高気温21℃。

 6時45分から一応仕事。メールチェック。昨日の「モンキー・ワイフ」のお客さんよりR・ネイサン「タピオラの冒険」追加注文。10時から意を決し、入口前の本とあれこれを移動して、以前見たのはいつであったかも定かでない書庫に分け入り、「吉本隆明詩集」思潮社・昭和38初版を探す。1時間半をかけて我発見す。入口前を元に戻し、「在庫ありましたでぇ」のメール送る。

 ニュース。インドネシアでテロ、MLBヤンンキース辛くも地区優勝。関東地方から西日本は残暑きびし。東京も30℃を超え、10月としては7年ぶりの真夏日の由。

 誰の子供なのかわからない赤ん坊がいる隣の犬夫婦の部屋からは、一杯機嫌で歌う演歌が聞こえてくる。たしかお盆の時もこのカセットかCDを流してのワンマン・ショーをやっていた筈で、昼間から羨ましいことである。タダで聴こうとはさらさら思っていないのだが、窓を開けていると否応なく聞こえてくるのだ。

 3時から日記を書く。4時半、うどん、ナットウ、アンパン、紅茶、冷水にて第二食。

 無限の奈落の底に墜落してゆくような出来事あり。文字通りの暗黒世界に陥って、鉛の固まりを呑み込んだように鳩尾のあたり重く、喉はからからに乾き、半分惚けたようになって半日をぼーっとして過ごした。もう取り返しのきかぬことであり、この暗闇の中に蹲っているのが必然なのだと思う。すべて自分の想像力のなさ、あらゆる面においての自覚のなさが招いた自業自得の結果で、ただ恥じ入るしかない。このまま消えてしまいたいとも考えたが、それでは何人かの方にまた迷惑をかけるので、自分は自分なりに生きてゆくしかない。

 8時半、仮眠のつもりで横になる。