須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

うたかたの日

 夕方5時に電話で起こされる。金曜日に送った筈の受注確認メールが届いていない由。お客様のご要望にお応えしてもう一度送り直す。で、そのまま起きていれば、少しは真人間に近づけるものを、また横になり寝る。結果、8時起床となる。

 うどんにて第一食。机の上に冊子小包あり。矢部登さんより「清宮質文抄」(2005年8月10日 イー・ディー・アイ刊)恵贈にあずかる。数ヶ月前、ある作家の全集逸文かと思われるエッセイのコピーをお送りしたことへの御心配りかと思われる。そのコピーの元本はすでに所蔵されておられたようで、何のお役にたったわけではなく、ご迷惑なだけであったかもしれないのに、ありがたいことである。清楚で美しい造本だ。

 先ほどのメールの返事あり。明日振り込むのでできるだけ早く送本せよ、との安水稔和詩集「愛について」の冊子小包一ヶ作る。昨日の、画像・目次タイトル送れ、の「妖精のスカーフ」のお客は案の定何も云って来ない。♪だから〜、云ったじゃないの〜。きっとそうなると思ってたのよ。

 4点のみ入力し、シャワー。フライ盛り合わせで発泡酒一本、米飯軽く一杯にて第二食。

 プロ野球楽天堂々の最下位決定。昨年の秋頃、野球少年だったとか、耳ざわりのいいセリフ吐いてたけど、あのオーナーは野球に詳しいとは思えない。絶対!たかだか一年でガタガタ云うな!株価が落ちようが狼狽えるな!こちとら、何十年バカにされながら大洋、横浜ファンやってきたと思ってやがるんでい。と云いたいのだよ。

 80年代後半、高校生でデビュー、詩界を賑わせた田中庸介の処女詩集「山が見える日に、」(1999年 思潮社)、何がそれほどよかったのか、何処がそんなに新しかったのか、研究のためにちょっと読んでみる。4時就寝。今日は一日がいつもにも増してとても短かった。ああ、そのような日もありき。