須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

日曜 五輪終わる、謎が残る

 午後3時起床。15時現在、曇り、19・5℃(最低14・4、最高19・9)、湿度61%。牛乳、冷水。5時、うどん、ナットウ、冷水、サザエのオヤキ2、紅茶。受注『氷見敦子全集』。

 萌黄さんからFAX。道新夕刊に載った記事。薫風書林長女笹木桃さんが、元たま石川浩司さん道内ツアーの企画発案者兼マネージャーとして奮闘しているというもの。謙虚で素直で邪心のないモモちゃんのような子は非力な自分でも応援したくなる。

 6時過ぎ、涼しさ通り越して秋の終りのような寒さに閉口し、かすかに開けていた第三書庫(居間の隣)窓閉める。一昨年昨年と9月中も暖かであった覚えがあるのだが。

 五輪野球、ダル本人は準決勝で先発指名されるのは大会前から伝えられていたように自分だと思い、そのつもりで初戦キューバ戦後修整して準備もしていたとの話が日刊スポーツなどで出て来ているらしいが、いったいどうなっていたのか。準決勝二日前の予選最終戦アメリカで先発し2回を投げた時は復調しているように見えたのに、準決勝も、さらに翌日の三位決定戦でも先発ではなかった(最後の3位決定戦で8回に敗戦処理のような形でマウンドに上がった時はモチベーションが上がらないのかランナーを二人出し暴投もしていたが)。謎が残る。日ハム9ー3西武。対西武連敗を5で止める。先発多田野7勝目、梨田は監督通算400勝。

 先日酒乱事件を起こして逮捕されていた元ヤンキースの伊良部は、アメリカでやっていたうどん屋の経営が傾いて閉店、帰国していたらしい。サブプライムローン問題の影響で店がダメになったと本人は漏らしているというが、それが真実ならば、ニューヨーク・ヤンキースで短期間であってもローテーションの一角を担い、ア・リーグ優勝パレード凱旋車上の光栄ある一員であった伊良部秀輝ブッシュ政権の経済政策の犠牲者ということになるわけであるが、アメリカの自宅豪邸はキャッシュで購入した物件だという話だし、うどん屋経営とサブプライムとどういう関係があるのだろうか。オリンピックのダルビッシュ先発問題に加えて、さらに謎がまた一つ増えたのである。ああ、奥深い、奥深い。そして酒は怖い。

 仙台育英出身ケニヤのワンジルが男子マラソン、炎天下、2時間6分32秒で優勝。五輪閉会式をラジオで流しながら日記。突然、ジミー・ペイジが出て来て「Whole Lotta Love」を弾き始めたのでここだけ流砂テレビを見に行く。
 セロテープ補修でゴマ化している眼鏡がそろそろ限界だ。左耳の付け根が痛くてかなわぬし、そういう障碍を持っているのなら結婚前に云って欲しかったわと妻に突っ込まれるしで、眼鏡屋さんに行って調整をお願いできればモアベターなのだろうが(わからんでしょうね、モアベターちゅうても今の人は、タモリがそれをネタにしてモアバターよ!なんてギャクかましてたのも知らんでしょうけどね、若者の皆様は、って若者は読んでないだろうな、この日記)当然新調を勧められるのは必至だからそれもかなわぬ。我慢するしかない。しかし、いや増すこの痛み。そうか、本を売って金を作ろう、古本屋なのだから。

 零時半〜2時入浴。冷奴、牛薄切りとエリンギ炒め、ポークソーセージ、チーズボール、ダイコン浅漬け、燗酒三合半、玄米茶。吉村昭『冷い夏、熱い夏』了。圧倒された。午前8時半就寝。