須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

月曜 歐山米水

 午後4時前起床。15時現在、晴、1・2℃(1・9℃)、湿度44%。体調悪くなけれども、やたらとクシャミが出る。カップ麺、ナットウ、冷水、トースト2、お焼き1、牛乳、紅茶。国家公務員に冬の期末・勤勉手当支給。一般職の平均支給額は約69万6300円(平均年齢34・9歳)だと。梱包2。10時「ワーキングプア総集編」。受注1、大橋乙羽『歐山米水』明治34年1月20日発行。再版であるが珍しいカバー付の美本(初版は明治33・12・23)。橋本雅邦、寺崎広業の彩色木版画各一葉、中村不折彩色石版刷り画一葉入り。いい本ですよ、これは。読んでませんがね。でも捲りました。目次に「香港」「馬来半島」「印度洋」「紅海」「埃及貧国」「砂漠大月」「亜刺伯」「巴里」などと並ぶように各地へ寄港しながらの1990年巴里万博見物紀行記。著者は紅葉門で博文館社主大橋佐平の養子。この著述刊行の翌年、今回売れた再版本が出た年に32歳(?)になる直前に亡くなったようだ。直接の死因は腸チフスと筋膜炎の併発の由だが、長期に渡る外遊の無理が祟ったのだろうか。実は自分のではなく妻所有の本であるのだけれど。ブリ塩焼き、茹でブロッコリー、生揚げ煮付け、メカブ、うどん、米飯、ほうじ茶、チョコレート。断酒。プーチンが自分の後継者にメドベージェフ42歳を指名。書見。9時半チャイム。宗教関係のご婦人。睡眠中だからとドア閉じる。午前10時就寝。