須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 幻の詩人会館

 午前11時、電話で起きる。ここでそのまま寝室に引き返さなければ人生変わるかもしれないのであるが、とつい先頃も考えたような気がするな、あれはいつだったかしらん、と思いつつ寝入り、結局5時半起床。

 18時現在、晴、20・5℃(最高気温24・8℃)。発送1。7時台、楽天ー巨人をラジオで聞きながら、うどん、ナットウ、冷水、ライ麦パン、ミニ餡パン1、牛乳、カフェオレ、紅茶、チョコレート。9時半から11時、テレビ鑑賞。日ハム15連勝はならず。横浜はロッテに辛勝。パイレーツ桑田がメジャーに昇格。夜になって室内肌寒し。マフラーを巻く。入力。

 11時台、FMでE・ドルフィー特集。1時台、「朝の訪問」という番組のアーカイブスで中山晋平(1950年放送)、西條八十(1952年1月放送)の話を聞く。中山晋平は白秋に「お前は俺のカミサンだろ。なのに西條八十や野口雨情と浮気している」と皮肉云われた由。嫉妬深いのぉ、詩人は。八十は原稿用紙には書けないタイプだそうで、歌詞は罫のない大きな白い紙に書いていたようだ。1929年の世界恐慌、大正の大暴落でスルまでは、実家を売って作った3千円を元手に株で儲けた金が3、40万あったと云う。恒産を作ってから余裕の心境で詩作したかったのと、貧乏詩人たちに無料で憩い(?)と交歓の場を与える詩人会館を建てるつもりであったそうな。計画が実行されていたら容易く酒類にありつけるようになった酔っぱらい詩人たちはなおのこと酒浸りとなって、かえって健康と創作には良くなかったのでは想像されるのだが、ともあれ詩人がキレイな心でいられた(と云うかキレイな心の詩人がいた)古きよき時代の話。

 古本エクセル入力。〈日本の古本屋〉へ18点UP。3時半、カツオたたき、スケトウタラ一夜干し、鶏ナンコツ唐揚げ、冷奴、ワサビ菜と白菜のおひたし、燗酒2、水割り3。午前9時就寝。