須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

木曜 手を横に振る

 8時15分目覚め、9時半起床。9時現在、雨、17・8℃、湿度92%、最高気温23℃の予報。8月の初め以来、故あってずうっと窓が二つ、常時微かに開けられているため(と、勿体ぶって書くような理由はではなく、窓の開け閉めのためには本の移動にひとつ30分近くかかるので、要するにそれが面倒なだけ)、寒気がし、初冬のごとき厚着をする。トースト2、ミニあんパン1、牛乳、カフェオレ、冷水。テレビで万世一系という言葉を聞く度に、何か何処かがむず痒くなる感あり。12時現在、くもり、20・0℃。
 出品中の某サイトから「重要」という連絡メール。再登録のため住民票だの古物免許証のコピーだの郵送せよ、しかも簡易書留か配達証明で、との指令。こちらには金と手間の負担かけ、向こうはメール一本で済まそうという魂胆。毎月こちらから徴集している手数料でさんざん儲けているだろうに(当店はあまり貢献していないが)、なぜ返送用の切手貼った封筒を送って来ないのか。だからあのオーナーはドケチと云われるのだ。ファン感謝デーでも入場料は取るわ、最寄り駅からの球場往復のバス賃は取るわなど、ファンやサイト利用者に感謝の気持が微塵もないのである。週刊誌で騒がれている捜査の今後に期待するところ大なのである。
 4時、カップ麺、ナットウ、冷水、水羊羹、紅茶。座ったまま30分ほど仮眠。受注2件、佐々木邦「文化村綺談」、ベケットマロウンは死ぬ」。
 8時半から30分また仮眠。9時からTVでたまたまチャンネル合わせた映画「ファイナル・デッドコースター」とかいうのを最後まで見てしまう。登場人物たちがどう死んでゆくのかという興味で引っ張られたのだと思うが、けっこうドタバタで笑えた。
 11時半、上4枚着込んで外出。墓場の横でYと遭遇。挨拶。暑苦しそうな恰好のヘンな人がやって来るな、距離とろうと思って歩道の端に寄った由。HTBの坂で、畳んだダンボール何枚か抱えた薫風書林と遭遇。挨拶。立ち話していたらタクシーが横に停まった。さてはラブホテルでも探しているゲイ・カップルと勘違いしたか。慌てて手を横に振る。<Maxvalu>で米ホシノユメブレンド5キロ、牛乳、白鹿200mlカップ、焼酎大自然220mlカップ、漂白剤、計2052円買う。皓々たる月に照らされて青白く見える空を眺めながら帰宅。
 零時、シャワー。タラコスパティー、肉まん、和風ハンバーグ、目玉焼、梅クラゲ、日本酒、焼酎。4時就寝。