須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 お役に立たねばと

 2時起床。18時現在、晴、24・8℃、湿度75%。トースト2、ミニあんパン2、牛乳、紅茶、水。早朝、小泉首相靖国神社へ参拝の報。

 3時、たまには古本屋らしいこともしようと近辺にある新古書店に行ってみる。暑い。たどり着くまでの道路も暑かったが、店内がまた暑い。クールビズのつもりか。ハンケチを頻繁に使う。さっぽろ文庫、野呂邦暢山田稔谷川俊太郎詩集「真っ白でいるよりも」など、印記名ありのものも自分の趣味用に買う。いつもの「いらっしゃいませ〜」「ありがとうございます〜」に加えて、お盆のサービスのつもりか、「もれなく当たりま〜す」とCDラジカセから執拗に繰り返しPRしている籤の抽選のガラガラを回す音と、鐘を鳴らす音が交響してウルサいことこの上なし。暑さがいや増す。昨年の今頃、大通のブックオフで見かけたセドラーさんらしき人が来ていたが、あまり収穫はないようであった。夕方、一歩外へ出ると風心地よし。

 5時半、帰宅。トースト2、ミニあんパン2、牛乳、紅茶、水。

 山形県鶴岡市にある自民党加藤紘一元幹事長の実家兼事務所から出火全焼、敷地内で男が腹から血を流し倒れており、病院に運ばれ重傷の報。割腹自殺を図ったらしいが、腹を切ったり、腹にピストル発射して死んでみせるのが、そんなにカッコいいことなのか。趣味の実践が何割か入っていた三島の場合をマネして死んでも浮かばれないと思うのだが、マネしたくて仕様がないらしいのだ。どうもナルシーで困ったもんなのである。

 7時半、テレビ「日本の、これから/アジアの中の日本」。視聴者参加の番組だが、今夜にでも仲間と提灯行列やらかしそうな、何かヘンな目つきの若者も座っていた。テレビでよく見かける妖怪のごとき気味の悪い老人も出ていた。一般市民など馬鹿に仕切っているのはその話しの節々、話しぶりや表情からバレバレなのに、日本の国民は皆賢こくて優秀だった、あれは、その賢い国民が支持した戦争だったのだ、などと云う。当時の一般人の情報量が現在とは比較にならぬほど微量な点には触れずに。一刻も早く死んでもらいたいものである。

 9時、シャワー。10時、テレビの続き。
 先日の事業部会議で、大市に向けて出品促進、良品の掘り起こしをせよ、とハッパをかけられており、自分も札幌古書組合の一員として何かお役に立たねば、と一念発起、6月に幸田露伴本の一括処理についてアドバイスを求めて来ていた某市のお客さんへメール。9月の札幌の大市に出品しては如何かと。

 受注1件。石上玄一郎編集「私たちの体験記ー初恋・友情」(秋元書房 昭和38年)。1時、マグロ刺身、玉葱、オムレツもどき、米飯、麦茶。冷蔵庫がないため家庭内の空気が余計険悪になりつつあるのだった。2時半就寝。断酒。