須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 ユウレイカ!我、発見せり

 3時起床。15時現在、晴、24・6℃、最高気温25℃。蒸し暑し。薫風書林さんよりメールあり。うどん、ナットウ、冷水、食パン2、ミニあんパン1、牛乳、カフェオレにて第一食。

 戦前の雑誌『椎の木』を見ていてある記述に興奮。森開社の詩集は所持しているが年譜をちゃんと見ていなかった。なんと左川ちかと自分の誕生日が生年以外は同じであるのだ。これは強烈、自分的には歴史的大発見なり。水瓶座生まれの詩人と云えば、詩王北原白秋と詩匠清水哲男の他、主だった名前が今まで出て来なかったのであるが、あんな天才と誕生日が同じであったとはなあ、と大いに意を強くする。誕生日が同日なのは女優岡田奈々もそうなのであるが、これはこれまで名前を出すのが何となく憚られた。そう云えば佐川さん、性は異にすれど顔もそれとなく似ていぬこともない。これはやはり、同じ星の下に生まれているということなのか。精神的の血縁者か、と思い嬉しくなる。これからは左川すがと名乗るとするかな、と軽口飛ばして浮かれていると、左川ちかのあの顔に似てるって、そんなに嬉しいか〜?分からんなあ〜、と妻が呆れる。それにちかさんも、ご自分と顔が似ていると騒いでいる21世紀初頭札幌在住の、夭折者とはほど遠い老年になんなんとする男の顔を見たらば、げんなり、するかもしれんしなあ。

 8時、テレビでドキュメンタリー。北海道北竜町の町長(60前か?)が認知症になって職を辞し、夫人と自宅療養に努めるが、だんだん症状は悪化し、努力の甲斐なく最後は施設に入るというもの。辛い。気の毒という気持以上に身につまされる。一言で云って恐怖。あちらには立派に成人したご子息もあれば経済力もあるが、こちらには・・・・。

 札幌ドームの巨人ー横浜は5−1で横浜。Gは今季三度目の7連敗。ベイスタはまさかの5位が見えて来たか。9回に代打2HR売った鈴木は横浜でも好きな選手。本来、三番が一等ぴったりなのであるが、森監督時代に四番を任され、すっかりバッティングが狂ってしまった人。広島の前田、巨人の高橋由伸、と同じぐらいの天才的なバッターと見なしてさえいるのだが(守備はウマくないんだけれど)、このままレギュラーに復帰できないようなら、他チーム、それが例えオーナーがドケチの楽天だとしても移籍した方が身のためかもしれない。

 「のみのぴこ」、また探してみるがやはり行方不明。12時、入浴。シド・バレット死去、60歳のニュースを風呂上がりに妻から聞く。「のみのぴこ」見つかりませんメールを出す。ヤキトリ、イカナンコツの芥子マヨネーズ和え、カツオのヅケ、冷奴、野沢那智ではなくて野沢菜の漬物、日本酒二合、ウィスキー水割り。現在、このわが陋屋には日本酒三合ほど、ウィスキー・ボトル三分の一、それに昨日もらった泡盛一本があるのであり、同時に三種の酒が我が家に存在しているというのは、あれは何時ぐらいか、昨年師走以来か、と思うほど、そうは一年に何度もないことであり、かすかに豊な気分の自分なのである。6時就寝。